家庭訪問 先生にお土産を渡す?手土産のマナー。お菓子の持ち帰り。

家庭訪問の麦茶
家庭訪問と言えば、悩ましいのが「掃除」と「お茶菓子」。それと 帰りに手渡す「お土産」。

他の人はどうしているのか。
気になりますよね。

「茶菓子はお断り」になっていても何か持ち帰ってもらうという人もいます。

マナーや常識としてはどうなのでしょう。

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家庭訪問 先生にお土産を渡す?

家庭訪問って 気が重いですよね

何がいやって

やっぱりよその家と比較されるのがいやじゃないですか?

私が子供のころの家庭訪問の光景は

母親が和室を拭きあげ
大きくてゴツい座卓を部屋の真ん中に置き
やたら膨らんだ座布団を置き
ワサワサと花を飾り
気合を入れて高級な茶菓子を用意して
もし夕方になれば「夕飯を食べていってください」と声をかけ
帰り際には 野菜や菓子折りを渡し

もう

やれることはやりつくす

みたいな感じで、大きな声では言えませんが 金券や車代の類を渡したりもあったようです

 

当時 私の家の近所では どの家も競って そんなことをしていた感じです。他の家と比べて「下」に見られたくないという「見栄」のような。
 

子供のためでもなく
先生のためでもなく

母親自身のためのような印象を
私は子供心に感じていました。

 

実際 今 考えても不自然な感じがします

「お茶菓子でおもてなし」まではいいとして

「豪華な夕食や金券」って やりすぎですよね?

 

ちょっと固い話になりますが
「国家公務員倫理法」が2000年に施工されました。
国家公務員の贈収賄やそれに対する
懲役などの罰則はこちらで決められています

具体的には

・利害関係のある相手からの金品をもらうこと

・利害関係のある相手からの接待してもらうこと

・利害関係のある相手とのゴルフや旅行(割り勘でも禁止)

・国のお金で作成する書籍の監修料の受け取り

が禁止されています。

地方公務員に対しての倫理規定は 現在のところ各都道府県に任せられています。
現状 規定がある都道府県と既定のない都道府県があります。
なので 地域ごとの違いに戸惑っている人もいる人もいると思います。

※市立・県立の学校の先生は「地方公務員」になります。
 

ただ 贈収賄、つまり賄賂(わいろ)を贈ったり貰ったりすることに対しての考え方は「国家公務員倫理法」に準じている部分が多いです。最近は公務員に対しての世間の目が厳しいので特に神経質になっているようです。

なので 世の中の流れに意識的な先生でしたら、私の子どもの頃のような

●金券類
●過剰なお土産

を渡されると、本気で迷惑に感じると思います。
お茶菓子

家庭訪問のマナー 手土産は渡した方がいい?

では 「金券類」「過剰なお土産」以外の「ちょっとしたお土産」はどうか、という話をしますね。

これから一年間お世話になる先生です。
時間をさいてきていただいているので
キチンとおもてなししたいですよね

今は 先生って仕事も 本当に大変だし
家庭訪問って先生にとってもプレッシャーだという話だし、
家庭訪問中はお菓子を食べないとしても
家に帰って美味しいお菓子で ちょっと一息入れてほしい

なんて思ったりしませんか?

お菓子を持って帰ってもらうのって いいのか、悪いのか…?

お菓子を入れる小さ目のお皿を銘々皿と言います。普通は お菓子は銘々皿に直接置きます。でも この銘々皿の上に懐紙という白い紙を乗せて その上のお菓子を置くことがあります。

なぜ 懐紙を敷くかというと

銘々皿を汚さないようにするためとか、銘々皿に傷がつかないようにするためとか、季節感の演出(桜の花の懐紙を使ったり)とか、そんな感じなんですが

食べきれなかった場合 懐紙に包んで持ち帰りができるから、というのもあるんです。

お客様は お出ししたお菓子が 残った場合は この懐紙で包んで持ち帰ります。「お包みして持ち帰る」という事ですね。

なので先生がお菓子を食べてくれなかった場合は それを持って帰っていただいても失礼になりません。
 

お渡しする場合は、「どうぞ これはおうちでお食べください」と言ってサッと包むようにしてください。

最初から個包装になっているお菓子だと便利ですし清潔感があっていいと思います。

暑い季節は衛生面で心配ですので、生ものや賞味期限の近いものは 避けてくださいね。

 

また ほとんどの先生は家庭訪問の間 お菓子をつまむことはありませんので それを見越して あらかじめ少しのお菓子などを小さな袋に入れて用意しておくのもいいかもしれません。

どちらの場合も 先生の迷惑にならないように サッと素早くするようにしてください。また 先生が 一度でも断られた場合は 絶対にそのまま引くようにしてください。無理に押し付けると先生の迷惑になります。
 

手土産とお持たせとお土産について

ものすごく余談なんですが
よく「家庭訪問で手土産を渡すかどうか」ということが話題になっています。

手土産とは「お客様が持ってくるもの」なんです。

家庭訪問の場合でしたら、もし先生がお菓子持参で訪ねてきたら「手土産持参で先生が来た」という事になります。

そして その「手土産」を 家庭訪問の時に一緒に食べるとしたら

「お持たせで失礼します」と言ってお出しします。
…ふつうはあり得ないですけど(*^_^*)

先生に帰り際に何かお渡しするなら「お土産」になります。

「先生、これお土産です。どうぞおうちで召し上がってください」というような感じですね。

家庭訪問でお土産を渡さないケース

もちろん お菓子をお渡ししなくても構いません。全部の子どもからお菓子をもらうと先生も大変です。そんなに食べきれるわけでもないですよね。
 

ちなみに 私は 娘二人の家庭訪問で お菓子を持ち帰ってもらったことは一度もありません。

でも どの先生も とても娘たちのことを気にかけてくれたし、かわいがってもらったと思っています。

お菓子のあるなしよりも 学校行事に協力したり、連絡を密にとったり、意見があったら感情的にならずにきちんと話し合ったり、そんなことの方がはるかに大事だと思います。

家庭訪問のマナー 茶菓子不要となっているときの手土産は?

最近は、
「茶菓子は不要です」
「茶菓子はお断りします」
という学校もありますね。

茶菓子不要になっていても色々な人がいると思います

何も用意しません

話していると喉が渇くと思うので 「無理して飲まないでくださいね」と言ってお茶だけは用意します

形だけですがお菓子は置いておきます

つまみやすいように小さなクッキーなどを少しだけ出します

帰り際にサッと渡せるように個包装のお菓子をお出しします

お菓子は食べる暇がないので最初から持ち帰り用のドリンクやお菓子を紙袋に入れて用意しておきます

茶菓子不要なんだから用意しない人、
暑い季節なんだから何か冷たいものを出した方がいい、と考える人
食べる・食べないは先生の判断に任せて 一応お菓子も置いておくという人

さらに お菓子を食べる暇がないなら せめてお菓子を持って帰ってもらいたい、と思う人。

どれが間違っているという事はないとは思います。

でも 学校が「茶菓子不要」にした理由はなんでしょうか

一般的に「茶菓子不要」にする理由としては
1.時間短縮のため
2.たくさん飲んだり食べたりするとトイレが近くなってしまう
3.●●さんの家では食べたのに、うちでは食べなかった等 もめ事の原因になる
4.出された茶菓子(特に手作りの菓子や子供が淹れたお茶)は断れないので 食べるのが苦痛

などが言われています。

特に わざわざ「お菓子お断り」としている場合の理由は③の「もめ事の原因になる」が多いのではないでしょうか。

でも「あちらの家で食べたのに こちらの家では食べなかった などのトラブルの原因になる」が理由なら お持ち帰りの手土産もいずれ問題化するし 先生や学校からしたら迷惑な話ですよね。

先生によって考え方も違うでしょうから

もめごとになるので、ときっぱり断る先生もいるでしょうし
迷惑だなあって思いながらも笑顔で受け取る先生
ラッキーって思って受け取る先生もいると思います。

でも先生はうれしそうに受け取ってくれた

とかあるかもですが、先生も一応オトナですから
すすめられたら 社交辞令で嬉しそうな顔はすると思います。

「●●さんの家ではお菓子を食べたのに うちでは…」的なことが原因で「茶菓子不要」となっているようでしたら、

実際 先生や学校はそのことで困っているわけですよね

手土産は渡さないのがマナーだし常識なのではないかと思います。

おわりに

基本的には お菓子のお土産は お渡ししない方がいいのではないか、というのが 私の個人的な感想です。

先生は おもてなしをされたくて来ているのではなく、お話に来ているのですから。

そこで「もめ事」とかになると 余計な負担が増えるだけですよね。

何かお渡ししたい、という気持ちもわかりますが そこは きっぱり割り切る勇気も必要かなって思います。

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