チューリップって個性的でかわいらしい花ですよね。
品種も豊富なので お気に入りのチューリップが見つかったら「チューリップの花が咲いた後、球根を収穫して来年も使いたい」と思いませんか?
チューリップの花後の手入れと掘り上げの時期などをまとめました。
チューリップの花後の球根の手入れ
チューリップを植えるときは密植したほうが見ごたえのあります。
→チューリップの球根の植え方
でも密植すると栄養が不足してしまいます。
なので
翌年の分の球根を育てたい場合は球根と球根の間隔を離して植えるようにしてください。
花が終わった後のチューリップの栽培方法は
球根が大きくなる時期→そのまま
球根の休眠期→掘り上げて乾燥
根が動き出す時期→植え付け
という流れになります。
まず 球根の花が終わった後の世話の仕方から説明していきますね。
チューリップの花がそろそろ終わりかな、という感じになったら 花が散る前に お花を摘み取ります。
●花を咲かせ続けていると それだけ球根の中の養分をたくさん使ってしまいます。チューリップの花が咲いた後は花が散るまで待たずに、お花が開ききったあたりで花を折るようにしたほうが大きな球根になります。
●葉っぱが光合成をして栄養を球根におくりますので 葉っぱは必ず残しておいてください。
●ハサミを使うと病気の原因になる「菌」をうつしてしまうかもしれないのでハサミは熱湯消毒するか茎を手で折るようにしてください。
●散った花や腐った葉が残っていると病気の原因になりますので、ごみとして捨ててください。
一般的な 花の摘み取りは上に書いたとおりです。
でも 私は「翌年も使う」と決めたチューリップの花はつぼみのうちに茎ごと切り取って花瓶に活けます。花瓶に挿したままでも茎はニョキニョキと伸びてお立派なお花が咲きますし、球根への負担も少なくなると思います。直射日光の当たらない玄関などに飾ると結構お花も長く持ちます。
チューリップの球根はいつ掘り上げる?
チューリップのお花がなくなっても葉っぱは光合成をして球根に栄養を送っています。葉っぱがに枯れるまでは 日光に良く当ててください。
球根がどのくらい大きくなったかが気になると思いますが 葉っぱが完全に枯れて茶色になるまで 引っこ抜くのは我慢してくださいね。
チューリップの球根を掘り上げるまでの水やり
お花はなくなりましたが、土の中では球根が翌年のための準備をしている時期です。
水遣りはお花が咲いているときと同じようにしてください。
鉢植えの場合は乾いたらたっぷりと。
花壇の場合は そのままで大丈夫です。
球根を大きくするためには栄養が必要です
チューリップの球根を掘り上げるまでの肥料やり
この時期は特に栄養が必要な時期なので1週間に一度程度水遣りの代わりに液肥を与えるようにしてください
葉っぱが完全に枯れてしまったら球根を掘り上げてください
葉っぱが枯れてしまうと もう光合成はできません。
球根を掘り上げてください。
雨で球根が傷む前に掘り上げたほうがいいので できたら梅雨時期に入るよりも前に掘り上げるようにしてください。
でも、チューリップの球根の生産量日本一の「とやまのチューリップ」のホームページとか「富山県花卉球根農業組合」のチューリップのカタログでは「球根が腐敗する原因となるので花が終わった後の肥料は禁物!」って書かれています。
一般家庭の花壇やプランターの場合は 肥料をたっぷりと与えたほうがよさそうですが、もしも土質が良い場合は他の方法を試してみてください。
土の状態などで(水はけが悪いのかも) 毎年球根がどうしても腐りやすいようでしたら肥料なしでやってみるとか、腐敗の心配はなさそうだけど 球根が思ったように大きくならない(有機質をたっぷりと含んでいない土なのかも)ようだったら一週間に一度液肥を与えてみるとか、様子を見ながら工夫してみるのもいいのかな、と思います。
うちの花壇ではこんなやり方が一番よかったとか、来年はこうしてみようとか、そんなのが楽しいですよね。
ちなみに 私は昨年は花後は無肥料でやってみました。特に鉢植えの方は ものすごく小さ目ですが ものすごくキレイな球根が収穫できました。今年は 一週間に一度液肥を与えましたらLサイズの球根になりました。うちでは液肥を週一がベストなようです。
チューリップの球根の保存方法
掘り上げた球根は、にんにくとからっきょみたいな感じで分裂しています。
茎をネジとって
根っこも取って、
ぼろ布などで泥をぬぐってください。
固い皮、傷んでいる皮は剥いて取り除いて
茶色のきれいな皮だけを残してください。
小さな球根は翌年は花が咲きません。
大きい球根を選り分けてください。
そのあと 台所用の排水口用水切りネットなどに入れて、風通しの良い場所に下げておきます。品種がわかるようなら品種ごとに分けてネットに入れておくといいと思います。
2018年のうちのチューリップさんたちです。
左が鉢植えにしたもの。右が庭植えだったものです。
随分と分球してしまって、小さいのばかりですね。
庭植えのチューリップを掘り起こしたもの。
植えたのはL球だったんですが、
植えた分は消えてなくなって、新しい球根ができてます。
Mくらいになっちゃいましたね…。
でも このくらいのサイズなら翌年も大丈夫だと思います。
こっちは鉢植えしていたチューリップ。
庭植えの分に比べてがキレイですが
サイズは二回りくらい小さいのでSSサイズでしょうか?
こちらはちょっと来年の開花は無理ですね。
チューリップは3センチ以上の大きさがないと葉っぱが一枚出るだけで お花が咲かないことが多いようです。
小さい球根を大きくするには
小さい球根は翌年は花が咲きませんが、植えておくと段々と大きくなります。
なので こちらも秋に植えて、葉っぱが枯れるころに掘り上げて…とやっていると
翌年か翌々年にはもう一度花が咲きます。
2019年のチューリップさん
しっかり液肥を与えたのと 今年は気候がよかったのもあると思います。
立派なLサイズがいくつかとMサイズがいくつか収穫できました。
来年も楽しめそうなサイズです。
球根を植えっぱなしにしたらどうなる?
球根には水仙や百合など植えっぱなしでいいものもあります。
反対にチューリップやフリージアなど湿気に弱い球根は 土に植えたままだと腐ることがありますので掘り上げるようにします。
実際には前年チューリップを植えた場所から数本だけチューリップが伸びてきたとか、チューリップを植えていた植木鉢の土を花壇にひっくり返してそのままにしていたら翌年チューリップが咲いた、とか。そういうこともあります。
でもチューリップの球根って 上の画像のようにものすごく増えるんです。
なので込み合った場所では本数も少なくなるし、株も小さくなって いずれ消えてしまいます。 翌年も植木鉢や花壇でキレイに咲かせたいという場合は やっぱり掘り上げて株分け(というか球根ばらし?)したほうがいいようです。
おわりに
チューリップの植え付けの時期は紅葉の頃。それまでは植え付けや水遣りなどの心配はしなくても大丈夫です。
湿気が多いとカビや腐敗の原因になりますので、涼しい日陰で管理してくださいね。
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