チューリップを植えるときの向き・植え方・植える時期・キレイにそして豪華に咲かせるためのコツをご紹介します。
チューリップの花を見るとわくわくしてきますね。チューリップはどうしても毎年植えたくなる花のひとつではないでしょうか。
チューリップの球根を植える時期は?
チューリップは、10月から12月が、植え付けの適期です。もっとも適しているのは紅葉の時期だといわれています。
寒さにあてたあと、気温が上がることで「春」を感じて花を咲かせます。
なので 鉢植えにしたチューリップも部屋の中ではなく外で管理してくださいね。
チューリップは、冬の間は、変化がないような感じですが、見えない土の中では根をドンドン伸ばしています。
おひさまのたっぷり当たる場所で育ててください。>>チューリップの冬の管理
球根を選ぶときは
・大きくて重いもの
・傷や傷みがなくツヤのいいもの
を選んでくださいね。
チューリップは品種によって球根の大きさは違いますが、同じ品種なら大きいのもほど いい球根です。
また チューリップは品種により花の時期にズレがあります。一気に咲かせたいときは、同じ時期に咲く品種を選んでください。
チューリップの球根の植え方の3つのポイント
基本、植えっぱなしで手のかからないのが、球根や宿根草のいいところです。
豪華なチューリップを楽しむためのポイントは、たった3つだけです。
鉢植えでも花壇でも、密植気味にしてください。
チューリップは生長するための栄養を球根の中に蓄えていますので、密植してもキレイに花を咲かせます。
というか、一本の茎に花一輪ですので、密植しないとさびしい感じがします。
球根の厚み2つか3つ分の土がかかる位の深さに植えてください。
チューリップの根は、まっすぐ下に伸びていきます。なので浅く植えていると根の力で球根が地表に持ち上がってしまって、球根が割れたり、茎の伸びが悪かったりして、キレイなチューリップが咲かなくなります。特に土の固い花壇に植える場合は絶対に浅植えはしないようにしてくださいね。
ただし、深さのない鉢の場合は、深く植えると根の張るスペースがなくなりますので浅めに植えてください。やわらかいフカフカの土なら球根が少し土をかぶっている程度の植え方で大丈夫です。
チューリップの根は再生しません。球根をグイグイ押し込んで植えたりは絶対にしないでください。
大量に植えるときは、球根スコップなどのツールを使うと楽に植えることができます。
移植は根を傷めますので絶対にしないでくださいね。
チューリップの根は再生しません。
移植は根を傷めますので絶対にしないでくださいね。
元肥とは、植え付けの時に使う効果が少しずつ長期間続く肥料のことです。マグアンプK や 緩効性肥料 という名前で売られています。>>元肥の説明はこちら。
植え付けたら水をたっぷりやってください。
花壇の場合は、よっぽど雨が降らない期間が続かない限りは、あまり気にかける必要は ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水をたっぷりやるようにしてください。
◇水はけが悪い・・・土に砂を混ぜる
◇土が固い・・・堆肥や腐葉土を混ぜる
◇酸性が強い・・・苦土石灰を混ぜる
>>プランターの古い土の簡単な再生方法。リサイクル材の選び方
チューリップの球根は来年も使える?
チューリップは、暑さが苦手です。日本の夏は、蒸し暑いので、特に気温が高くなる地域では球根を大きくするのは難しいかもしれません。
なので、チューリップの球根は、その年限りのものだと思い、豪華に咲かせる方が楽しいと思います。
「豪華じゃなくてもいいから、毎年大事にそだてたいの!」という方は、以下のことに気をつけてくださいね。
・花が終わったら、花を切り取る ・・・花がいつまでもあると種ができて球根に行く栄養が少なくなります。この時に花の茎の部分と葉っぱは必ず残しておいてください。
・葉っぱが枯れてきたら、掘りあげて、ネットに入れ、涼しい場所で乾燥・貯蔵する ・・・しっかり乾燥させてください。
チューリップの球根の上下は?
チューリップの球根を見ると、とがっている部分があります。
その部分を上にして植えてください。
さらに とがっている部分から見てみると、完全な丸ではなくて、球根には平たい部分と膨らみのある部分があるのがわかります。
植えるときには、この平たい部分を一方向に合わせて植えると葉っぱの向きが揃いますので、雑然とした感じがなくなります。
一手間かかりますが、球根の向きは揃えて植えてみてください⇒球根の向きについての記事を一番下に追加しました(2018/01/29)
チューリップに貼られているテープは剥がす?
チューリップをばら売りで買うと、色別にテープが巻かれていることがあります。チューリップの球根は、花が終わってそのままにしておくと、次の年に小さめのチューリップの株になるかもしれません。でなければ そのまま土に還ります。でもテープはプラスティックなので、鉢の中とか花壇とかに残ったままになります。テープを巻いている場合はテープを剥がして植えた方が、後の土処理の時の手間が省けます。
チューリップの鉢植えを年末から楽しむ方法
チューリップをプランタや鉢などのコンテナに植える場合は、2層3層にする方法があります。
これを「ダブルデッカー」または「トリプルデッカー」と呼びます。
②半分ほど土を入れてチューリップの球根を植えます。
③さらに土を入れて 花の苗やグリーンを植えます。(高さのあるものを後ろに植えると立体感が出ます)
④最後に隙間に土を入れていきます。
この植え方ならチューリップが咲いていなくても、チューリップのコンテナを楽しむことができます。
また、チューリップだけをダブルやトリプルにすると、ものすごく豪華な鉢物になります。
①チューリップの球根を植える時期と植え方←今ここです
②年末年始の寄せ植えとチューリップのダブルデッカー
③チューリップを冬に咲かせるには?
④チューリップの人気品種は?
⑤チューリップの球根の冬の管理は?
⑥サカタのタネのアイスチューリップを育ててみました
⑦冬咲きミラクルチューリップの球根の購入レビュー
⑧チューリップの花が終わったら。球根を掘り起こす時期と保存の仕方
寄せ植え・庭・芝生・雑草などの記事をまとめています
→→庭仕事の記事一覧
チューリップの球根の向きについて
こちらは水栽培中のチューリップです。平たい部分の方から見ていますので 映っているのは1枚目の葉っぱです。
そして2枚目の葉っぱは その反対側から出てきます。
こちらの記事で植えたチューリップです。この時は平たい部分が内側に来るようにくるりと丸く植えていきました。
すると 2枚目の葉っぱが外側を向いて揃います。
(2018/1/29追記)
おわりに
チューリップの色や形も様々で選ぶのが楽しいですが、原種のチューリップも素朴な感じでいいですよね。
原種のものは性質も強く植えっぱなしで毎年咲くものがありますので、日当たりのいい場所に植えていると忘れたころにかわいい花を咲かせています。
こちらも小さい物が多いので密植するのがお勧めですが、コンテナの片隅にちょっと植えておいてもかわいいと思います。
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