家族葬の場合、お葬式の後に故人の自宅でお線香をあげさせていただくことがあります。
そんな時に 香典を渡すタイミングやお線香のあげ方がわからないと不安になりますよね。
葬儀後の弔問の香典やお線香についてまとめました。
家族葬の葬儀後の弔問
身内だけでお葬式をあげた場合、葬儀が終わった後に 自宅を訪問することがあります。
もしも 室内に案内されない場合は玄関で ご挨拶をして帰ります。
最初に
「このたびは まことにご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます。」
と挨拶をして
そのあと「心ばかりですが 御霊前にお供えください」と言って香典を渡し
少しだけ思い出話をして
最後に
「無理をなさいませんように」
「何か力になれることがあればいつでも言ってくださいね」
など相手をねぎらう言葉をかけてください。
あまり故人と付き合いがなかった場合や
町内会からの香典を届ける
などの場合も玄関先で香典をお渡しするだけで十分です。
うちの自治会では そういう時は 帳簿上は 「香典」として出金。「●●さんからの寄付金」として入金。という形で処理しています。
もちろん総会の会計報告などでも 計上されているのが確認できます。遺族の方も そちらの方が嬉しい という場合もあるようです。
葬儀後の弔問で香典を渡すタイミングは?
弔問に伺う場合は 基本的に事前に連絡をとっていますので
室内に案内されることが多いと思います。
お部屋に通されたら まずお線香をあげます。
そして お線香をあげた後に香典を遺族に渡して 少しだけお話をします。
一般的に 香典は 持参した人が仏壇の前にお供えすることもよくあります。
でも 家族葬をされた場合香典はお断りしているということがあります。他の方が全部 香典なしなのに ひとりだけ香典を仏壇の前に置いて帰ると遺族の方も困りますよね。
なので 家族葬をされた場合は
「こころばかりですが どうぞお供えください」と言って
遺族の方に直接渡すほうがいいと思います。
弔問したときの線香のあげ方
最後に お線香のあげかたについて簡単にまとめておきますね。
お線香をあげるときには この座布団に座るわけですが、でも すぐには座布団に座らないでください。
で 何をするかというと
まず 遺族の方の前に座ってお悔みの言葉を言います。
「このたびは ご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます」というのが慣用句ですが、
たいていは「このたびは・・・」と言ってお辞儀をする感じです。
遺族から座布団を勧められたら遺影の前の座布団に座ってください。
座布団に座ったら お線香をあげます。
この順番を覚えるのが難しい感じですが、簡単に言うと
お辞儀⇒お線香⇒お辞儀の流れなので一度覚えると簡単です。
座布団に座ったら遺族の方のほうへ体を向けてお辞儀をします。
そのあと 遺影の方に向いて 遺影のお顔をゆっくりと見て 遺影にお辞儀をします。
線香を手に取ります。
ロウソクの火を線香にうつします。
炎が上がっている場合は 手のひらで仰いで炎を消します。
●線香を香炉に立てます
●リンを鳴らします
リンの内側を「リン棒」で軽くたたきます。
リンを鳴らす回数は一回です。
●仏壇に合掌します
仏壇に向かい手の平を合わせてお辞儀をします。
遺影のお顔を見て遺影にお辞儀をして
遺族の方に体を向けて遺族にお辞儀をします。
終わったら座布団からおります。
そのあとは 故人の思い出話などを少ししますが 遺族の負担にならないように できるだけ短時間にします。一般的には5分程度で、という風に言われています。
仏壇にお参りする時に座布団に座るのはNGでは?
事前に連絡してある場合は 仏壇の前には普通の座布団が用意されていると思います。普段使いの座布団か来客用の座布団なら座っても大丈夫です。
もしも僧侶用の厚い座布団(夏はイ草のもの)が敷かれている場合は 横に寄せて 畳にじかに座ってお参りをしてください。
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最初の挨拶がすんでも座布団をすすめられないときは
遺族の方から「どうぞお線香をあげてください」などという言葉がないとか座布団をすすめられない場合は「お線香をあげさせていただいてよろしいですか」と聞いて、了解をもらってからお仏壇の前の座布団に座ってください。
ロウソクに火がついていない場合は
ロウソクに火がついていない場合は 自分でロウソクに火を付けて下さい。ライターやチャッカマンなどで 直接 線香に火をつけないようにします。
お線香の本数は何本?
宗派によっては お線香は1本または3本になります。
お線香を立てずに寝かせる場合もあります。
香炉の様子を見たら大体わかることが多いです。わからない場合は遺族の方に聞いてみてください。
おわりに
自宅への弔問は、形式よりも気持ちなんだなとすごく思ったことがあります。
何人かで一緒に弔問に行ったときに だれもお線香をあげずに帰ってきたことがあるんです。
その時は高齢の方が多くて 立ったり座ったりがホントに大変みたいで。遺族の方が椅子とか出してきてくれて。
お茶とかみんなでいただいて 和やかにたくさんお話して。最後に 喪主の方と仲の良かった人が「さ じゃ そろそろおいとましましょうか」って言ったので ちょっと驚いたけど、
ああ こういうのでもよかったんだな。って思いました。
きっと 故人も喜んでいたと思います。
(後日 おひとりでお線香をあげにいったかもとは 思っていますが…)
いくつになっても 色々と学ぶことは多いですね。
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