ご高齢の方や子どもに目薬を差す時でもちょっとしたコツを知っていると、サッと目薬を差すことができます。
目薬を差す時の基本的なポイントと自分以外の人に差してあげる時の手順を画像つきで説明しますね。
知っているようで知らない目薬の差し方。目の健康のためにきちんと確認しておきましょう。
目薬の差し方のコツを知りたい!
高齢者や子供に目薬を差す前に、まず基本の目薬の差し方を確認しておきましょう。
目薬を差すときは、下のポイントを押さえておいてくださいね。
手を洗う
大事なことですが、ついつい忘れがちですね。手の汚れが、目や目薬につかないようにしましょう。
目薬の容器が、目や瞼につかないようにする
目や瞼、まつ毛などに目薬の容器が触れると雑菌が目薬の中に入ってしまうかもしれません。
必ず、少し離して使用するようにしてください。
人の目薬を使わない
目の病気は人それぞれですので、似たような症状でも、同じ目薬とは限りません。
また、人の目薬から、病気が感染するかもしれませんので、目薬の貸し借りは絶対にしないでくださいね。
目薬をたくさん差しすぎない
通常目薬は「一滴」入れば十分です。たくさん差しても、外に流れ出るか、鼻涙管を通って鼻のほうへ流れていくだけです。
市販の目薬の場合は、説明書に用法用量が書いてありますので指示に従ってください。
病院で処方されたものも、医師や薬剤師の指示に従ってください。
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子どもの目薬の簡単なやり方。嫌がる子どもの差し方は?
目薬の差し方 高齢者の場合は
高齢者や体が不自由な方、自分で目薬を差せない子どもなどに目薬を差してあげる時の簡単な差し方を紹介しますね。
自分以外の人に目薬を差す場合
まず 手を良く洗ってください。
左手に、ガーゼかティッシュなど、目薬を拭く物を持ってください
右手に 目薬を持ってください
相手の方に少し上を向いてもらってください。
下まぶたの下(星印の部分)あたりをそっと押すと、下まぶたがひっくり返りって「あっかんべー」をしたような感じになります。
容器が瞼やまつ毛にふれないように そっと目薬を点眼して、目をつぶってもらってください。
あふれた目薬は、手に持っているガーゼなどでふき取ってください。
背中が曲がっている方に目薬を差す場合
介護などで、高齢の方に目薬をさしてあげることもあるのではないでしょうか
ご高齢の方は、背中が丸まってしまっていて「上を向いてください」と言っても、難しい場合があります。
できる範囲でいいので、椅子に深く腰掛けていただいて、上体をおこしてもらい、天井を見るようにしてもらってください。
その状態で、下まぶたの下を軽く抑えて瞼と眼球の境目くらいにそっと点眼するようなイメージで目薬を差すと差しやすいです。
目薬の差し方効果的にするには?
せっかくの目薬が効果的に効くようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
また、目薬を差すときにしてはいけないことはなんでしょうか。
目薬を差した後のまばたき
目頭近くの下まぶたの内側に小さな小さな穴が開いているのは知っていますか?
この穴は「涙点(るいてん)」と言います。「涙点」は「鼻涙管(びるいかん)」という管につながっています。
涙は常に眼球を守って、ほこりを洗い流しています。
そして まばたきによって 涙は「涙点」の方へ押し流され、「鼻涙管」を通って鼻の奥へ運ばれます。
ちょうど車のフロントガラスの洗浄液をワイパーが払い落とすのに似ています。
でも、目薬をさしてすぐパチパチとまばたきをしてしまうと、せっかくの目薬も涙で洗われて鼻涙管に流れて行ってしまいますね。
目薬をさしたら、瞬きはせずに1分ほどじっと目を閉じておいてください。
特殊な場合
例えば緑内障などの特殊な目薬を処方されたときは、医師や薬剤師から詳しい説明があると思いますので、必ず守ってくださいね。
緑内障の目薬は副作用の心配があります。点眼するのは1滴だけで十分です。
鼻涙管から流れていかないように、目頭を押さえてしばらく目をとじておいてください。
目からあふれた目薬は、必ずティッシュでふき取っておいてください。
まとめ
もし、目薬に、濁りや浮遊物があるようでしたら、雑菌の繁殖が心配です。
もったいないないですけど、そのまま廃棄して、新しい目薬を買うようにしてください。
大事な目、大切にしてくださいね。
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