熱中症が心配な高齢者なのにエアコンぎらい。水分や食べ物はどうしたらいい?

高齢者とエアコン
最近の猛暑。気温だけでなく湿度も脱水症や熱中症の原因といわれています。そんな時に活躍してくれるのがエアコンですが、高齢者の中には、エアコンは必要ないとかエアコンが苦手と思っている方も多いですね。

実際エアコンをかけていると体が冷えて体調が悪くなるという方もいらっしゃいます。

でもお年寄りの方は急に体調が悪くなることがあるので家族の方は心配ですよね。

ご高齢の方が エアコンを使ってくれない場合は、ほかにどういうアイテムを使えばいいのか、エアコンを使ってもらうにはどうしたらいいのかなどをまとめました。

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熱中症が心配な高齢者なのにエアコンを使ってくれません

暑いのにエアコンを使わない高齢者は多く、ニュースでも話題になっています。先ほども書いたように 中には、エアコンを使うと体調が悪くなるという人もいますので、無理強いは出来ませんが、できたら、快適に過ごして欲しいですね。

・家族の言うことはダメでも病院の先生などの第三者の意見なら聞いてくれる場合もあります。

・また、ニュースや新聞のことを話題にして、説得してみる方法もあると思います。

・冷房ではなく、ドライにするからと言ってみたら納得する人もいます(実はドライは「弱い冷房」なんですが➔参照

エアコンを寒いと感じる高齢者でも、ごく弱い冷房と扇風機を合わせて使ったら、そんなに寒いとは感じないかもしれません。

どうしてもエアコンなしで乗り切る場合のコツとしては

◆部屋の温度の上昇を抑える
・窓の外にすだれをかける、よしずを立てかける
・庭に水をまく(水が蒸発する時に地表の熱が下がります)
・窓際にゴーヤなどを植えて「緑のカーテン」を作る
◆空気の流れを作る
・うちわであおぐ
・窓は2箇所以上開ける・・・一ヶ所だけでは、空気は流れません
・扇風機をまわす・・・直接 体に当たらないようにしてください。
窓のひとつが日陰なら、日向の窓に向かって扇風機かサーキュレーターを回すと、部屋の中に日陰の空気が入ってきます。部屋の中に向けて扇風機を回すよりも涼しくなります。

◆できるだけ体温を上げないようにする
・風通しがよく、体を締め付けないものを着る
・日に何度かシャワーを浴びたり、体を拭いたりする
アイスノンを利用する
アイスノンを使う場合は、首やワキの下など太い血管が通っている場所を冷やすと効果的ですが、本人が気持ちいいと思える場所ならどこでもいいです。

そして何より大事なのが、水分の補給になります

 

熱中症予防のための高齢者の水分補給の工夫

高齢者は、体の中の水分量が若い時よりも少なくなっています。また、感覚が鈍くなっているので、喉の渇きも感じにくくなっています。なので「喉が渇いた」と感じた時には、すでに脱水症状になっているというケースも少なくありません。

でも 水分補給が必要だからと、たくさんの水分を一気に飲んでも内蔵に負担になってしまいます。熱中症予防のための高齢者の水分補給で必要なことは、こまめに少しずつ飲むということです。

何を飲んだらいいのかについては、水か麦茶で十分です。飲みにくい場合は、お茶などにほんのすこしだけトロミをつけてみてください。むせることなく飲めると思います。

利尿作用のあるコーヒー・紅茶・緑茶・アルコールは、ひかえめにしてください。(利尿作用というのは、尿の出を良くして体の水分を排出する作用のことです)

暑い時に水分補給として、よく利用されるスポーツ飲料は、塩分や糖分が多く含まれているので、飲み過ぎると、かえって体を壊してしまいます。塩分は、普通の食事からとれますので、激しい運動をする人以外は、気にしなくて大丈夫です。

また 下痢をしているから水分をとらない、という人もいますが、下痢をしているときは、水分が一緒に体外に出ていますので、水分補給をしないと脱水症状をおこします。少しずつでいいので水分をとるようにしてください。

水やお茶だけでなく、色々な場面で水分の不足を補うこともできます。

熱中症予防に高齢者が食べるといい食べ物

水分補給をいやがる高齢者も、おやつや食事からなら、水分の補給が出来ますね。おやつの時間に、ジュース牛乳など目先の違うものを出してみてはどうでしょうか?

昔なつかしいネクターなどは、トロミがあるので、飲みやすいようです。カルピスヤクルトなども夏には美味しいですよね。

食事から水分を取るなら、お味噌汁やお吸い物が一番。塩分やミネラルの補給にもなります。暑い時期ですが、ぜひ添えてみてください。

ご飯や豆腐、柔らかく煮た野菜や果物も水分をたくさん含んでいます。冷たいスープも栄養が摂れて喜ばれるのではないでしょうか
 

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まとめ

高齢者の場合 夜間に具合が悪くなるケースもあります。

昼間は全開の窓から風を入れていても、防犯の意味でも夜は鍵を閉めてしまいますので、部屋の中に空気がこもってしまいます。結果として 発汗や熱の放散が出来ずに、熱が体にこもってしまいます。

また、高齢者は、トイレが近いので、夜中にトイレに立つことを嫌って、寝る前に水分を控える傾向があります。

もし可能なら 熱い夜は、「今日は特別暑いから注意しないと熱中症になるってテレビで言ってたよ」と声掛けして 寝る場所の環境を整えて、枕元に飲み物を置いておくと、水分の補給をしやすいと思います。

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