お墓の花 夏は造花の花でいい?

お墓の造花の花
妹が義実家の事情でお墓の管理をしないといけないことになりました。

旦那さんの実家は遠方で年に2回ほどしか帰れないということです。

それで お墓のお花はどうしたらいいのかを電話で聞いてきました。

お参りするときには お花は持っていかないといけないと思うけれど 買うとしたらどんな花がいいのか、そのあとの花はどうしたらいいのか、という感じの疑問です。

お墓のお花について考えてみました。

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お墓の花 夏はどうする?

最近の夏の気温の高さはすごいです。庭の花も雑草もカラカラに枯れてしまいます。当然お墓にお供えするお花もあっと言う間に萎れてしまいます。

最近は造花を飾る人も増えてきました。

でもお墓に造花を飾ってはいけないという意見もあります。

墓参りのマナー

まず一般的なお墓参りの仕方は次のような感じです

墓参りに持っていくもの
・掃除するもの(ほうき・ちりとり・ゴミ袋・バケツ・雑巾・たわし)
・お供えするもの(お花・線香やろうそく・お菓子など)
・その他(お菓子を置く半紙・花バサミ・ライター)
・手桶とひしゃく
・数珠
 (手桶やひしゃくは借りられる場合もあります)
墓参りの手順
・お寺などであいさつをした方がいい場合は最初に挨拶をする
・お墓の掃除をします
・花を飾ります
・お菓子などをお供えします
・線香(またはろうそく)に火を付けます
・墓石にお水をかけて(または水盤に水を満たして)お祈りをします

・片付けて帰ります。食べ物は必ず持ち帰ります。

お盆のお墓の花

昨年 行きつけの花やさんで 「帰省するからお花が欲しいんですが」と言ったら

「夏はお花は持ちませんよ~」

と言って断られてしまいました。

じゃあアレンジメントは?

「アレンジメントも無理~。あっと言う間にダメになります~。」

何ならいいんですか?

「お菓子とか・・・。」

いやいや。

お世話になった人にプレゼントしたいんですが。

もう少し何とかならないんですか?

と言いたいところですが

実は

夏は生花はあっという間に萎れます。部屋の中でもこんな感じなので屋外ならなおさら花が枯れるスピードが早いです。例えば最高気温38度とかだったら、お花をお供えしたら花立ての水がお湯になって、しばらくたつとお花がぐったりとしてきます。半日もちません、というか数時間ももちません。

枯れた花はだんだん腐って黒くなり、墓石にべっとりとはりついて、そのあとの掃除が大変です。

なので、生花を飾る場合は、

・枯れた花を片付けてくれる人がいるお墓
・近いうちに自分が片付けに来れる

などのケース以外は

・お菓子などと一緒に お参りのあとは持ち帰る

がマナーになるのではないかと思います。

お墓に造花の花を飾ってもいい?

暑い時期、生花は半日も経たずに枯れてしまいます。でも何も飾っていないと寂しい感じがしますね。

墓前に造花

最近のお墓では造花が飾られているのをよく見かけます。

最近の造花は見た目にも本物と見分けがつかないようなものも多いです。ホームセンターなどではお供え用に組んでありますので、それを花立に挿せばいいだけですね。

挿すときはお花の首の部分だけが出るような感じに挿すようにしますので茎が長すぎる場合は茎を折るようにしてください。

また、ぐらつきがある、隙間があって風で飛んでいくかもという場合は何か詰め物をするのもいいと思います。

高さの調節ができる花受けがセットになっているものもあります。

お墓のお花にブリザーブドフラワーは?

ブリザーブドフラワーは「枯れないお花」ということで最近人気です。母の日や記念日のプレゼントにもよく使われますね。ブリザーブドフラワーの長所は水遣りの必要がなく長持ちするところとまるで生花のように見えるところです。

けれどブリザーブドフラワーはとても繊細なので 室内で保管するときも
 ・直射日光が当たらない場所
 ・湿気がない場所
 ・温度が高くなりすぎない場所

に置くようにしないと劣化してしまいます。
できたらホコリがこないように乾燥材付きのケースに入れて、
乾燥材を定期的に交換するのがベストです。

なのでブリザーブドフラワーを屋外に飾るのはやめたほうがいいと思います。
 


お墓の花を造花にする前に

お墓や先祖供養は、とてもデリケートな問題です。宗派によっては造花は飾ってはいけないとされていることもあります。必ず確認してください。行き違いがあると延々と引きずります。些細なことでも、他の人からしたら「絶対にありえないこと」だってあるんです。特に ご高齢の方は、地域に根差した「やり方」が全国共通の常識だと思われていることがありますので 「非常識な」というレッテルを張られてしまったりします。お互いがいやな思いをするのは避けたいですよね。

なので、もし聞ける人がいたら最初はできるだけ細かく今までのやり方を教わるようにしてください。そして 今までのやり方を変えるときは 関係がある方に事前に話して理解をしていただくようにしてください。

話してみたら

「造花を飾るくらいなら何も飾らないほうがいいわ」

とか

「枯れてもいいからお墓には生花を飾ったままにしておいて」

とか

「周囲のお墓も造花ばかりになりつつあるから そろそろうちも・・・と考えていたのに踏ん切りがつかなかった時期でちょうどよかった」

とか。

いろんなことが聞けると思います。

そこにあるのは長い間培ってきた「想い」です。大事にしてほしいと思います。

もしもご年配の方がお参りできない、お花を飾れないとかで心を痛めているようなら

「ご先祖さまから見たら自分の『子ども』や『孫』『さらにその子ども』にあたる人がお花を供えてて、無理をしたり 体を壊したりするのはご先祖様にとって心配だし とても悲しいことだと思います」

「できる時に気持ちを込めてお祈りすればご先祖様は わかってくれます」

 って言ってあげてください

まとめ

私の主人の実家は長崎です。お墓はほとんど造花です。なのでお墓参りの時は お墓掃除をして手を合わせるだけです。主人の実家はカトリックなので線香もたきません。

でも帰省の度に家族で、ときによっては遊びに来ている姪や甥も強制連行してお墓参りをしています。

会ったこともない人が眠るお墓。でも娘たちの今があるのは、この方たちがいてくれていたからだと思い不思議な気持ちになります。

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