近くの家の方が 家族葬をされた場合には お葬式に参列しないのが一般的です。そして 後日 ご自宅にお悔みを、という流れになります。
でも ほとんど交流のないお宅の場合はちょっと微妙です。
弔問に行くケース、行かなくてもいいケース。 線引きは どのあたりになるのでしょうか。
家族葬の葬儀後のご自宅への訪問について考えてみました。
葬儀後の自宅への弔問
最初に家族葬と一般葬の違いを簡単に説明しますね。
お通夜や葬儀には誰でも参列することができます。
とても親しい人には招待状を出すこともありますが 招待状がない場合は出席しないのが礼儀とされています。
家族葬が多くなってきたのは最近のことです。
高齢化・核家族や一人暮らしが増えた などが理由ですが、宗教的なこだわりを持つ人が少なくなった、なども理由とされています。
なので 葬儀後のお参りについても はっきりした決まりはありません。基本的には「地域のやり方」に従うのが一番無難です。
もしも町内で 聞ける人がいたら お参りはどうするのか聞いてみてください。
また お亡くなりになった人と仲が良かった人に尋ねたらベストな方法がわかるかもしれません。
誰かと一緒に行くのもおすすめです。数人のお参りが一度にすむと喪主の家の負担も少なくてすむかもしれません。もちろん事前に了解は取るようにしてくださいね。
弔問に行くべきかどうかの線引きは?
そうは言っても 周囲にあまり知り合いもいないし…なんてケースもあると思います。
うちの近所では
隣家なのに行かない人もいますし
反対にちょっと離れた家でも弔問に行く人もいます。
(ちなみに40年前にできた「新興住宅地」に住んでいます)
で その線引きは
・故人との思い出がある
・喪主の方と日ごろ会話している
・同じサークルなどに入っている
など。
つまり
お参りに行った時に 思い出話ができる付き合いかどうかではないかと思います。
「場違い」と言うんでしょうか。
今は ご自宅にご挨拶に行くのは 本当に親しい人だけでいいと思っています。家族を亡くした方の気持ちを思いやれず やみくもにお伺いすると ただの自己満足になってしまいます。
特に 家族葬をされている場合は 「家族だけで」という気持ちが強いと思います。ご迷惑にならないように気をつけたほうがいいかな、と思います。
実際 お葬式の後は用事も多く とても忙しい上に ご家族は精神的にとてもツラい状態です。お参りに行っても 何も話すことがないような距離感の人が訪ねてきても疲れが増すだけです。
ご近所の方なら いずれ会った時に
「色々と大変でしたね」とか
「お体は大丈夫ですか」などと声をかけるだけでも気持ちは十分伝わります。
ご近所の人が家族葬 自宅に弔問に行きたい
親しかったわけではないが弔問に行きたい
家族葬なのでお葬式に参列できなかったから せめてご自宅にお参りに行きたい、ということもあると思います。
・お世話になったことはあるけれど 共稼ぎなのでほとんど交流がなかった
・頻繁に挨拶はするけど それ以上の話はしたことがない
・いずれ話をしてみたいと思っていたのに お亡くなりになってしまった。
などですね。
そういう場合も 事前に電話連絡を入れて「これから伺っていいですか」または「ご都合の良い時はあるでしょうか」と聞いてください。
お伺いしたら 基本的には玄関先のご挨拶だけで失礼します。御香典なども「どうぞ御霊前にお供えください」と言って玄関先でお渡しします。但し家族葬の場合は 御香典を受け取らない、としていることもあります。辞退されたら香典は渡さずにすましましょう。もし室内に案内されたら上がってご挨拶をしてください。そして長くはお邪魔せずにできるだけ短時間で切り上げるようにしてください。
終わりに
色々書いてきましたが、やっぱり一番は「近所に合わせる」。
日ごろ お話をしないご近所さんでも 葬儀関連をことを聞くなら そんなにハードルは高くないです。
これから先のこともありますので ぜひ 一言聞いてみることをおすすめします。
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