あさりはスーパーで手軽に買えますし、
貝汁にしたり酒蒸しにするとおいしいですよね。
でも 砂を吐いていない貝が混ざっていて
あの独特のジャリっという音がすると
一気にテンションが落ちてしまいませんか。
あさりの砂出しと塩抜きの方法、塩分濃度の簡単な量り方をまとめました。
あさりを砂出しするときの塩分濃度
スーパーでビニール袋に入れて売られているあさりは、砂抜きしているものがほとんどです。中には砂抜きされていないものもありますし、ビニール袋ではなく、裸の状態でゴロゴロと売られているものもあります。
いずれの場合も、若干の砂が残っている場合がありますので買って帰ったら家庭で軽く砂出しをすることをおすすめします。
あさりに適した塩分濃度は3%程度です。
砂出しの時に注意してほしいことをふたつあげておきます。
◆その1 死んだ貝は見つけ次第除去
ビニール袋のアサリもゴロゴロととザルに盛られているあさりも どのあさりも まだ生きている状態です。でも、中には 死んでいるあさりが混ざっている場合があります。
貝は腐敗が大変早く、あっという間に腐敗して独特の腐敗臭がしてきます。
一つでも腐敗したあさりがはいっていると、その匂いで せっかくのお料理がダメになってしまいます。
下処理をする途中で死んだ貝を見つけたら必ず取り除いてくださいね。
◆その2 あさりをびっくりさせない
あさりは驚くと、あわてて貝殻を閉じてしまいます。その時に管のような部分を挟んでしまうとあさりが弱ってしまいます。
下の丸で囲んだ部分です。出水管と入水管と言って、入水管から海水を吸い込み プランクトンを吸収して、不要なものを出水管から出しています。水に入れるときや、水から出す時は、やさしく扱ってくださいね。
あさりの砂出しするときの塩の量は小さじではどのくらい?
あさりの砂出しの手順を説明しますね。
あさりに適した塩分濃度は3%程度。塩は軽量スプーン一杯(5㏄)で6グラムです。
100㏄の水なら小さじ半分
200㏄の水なら小さじ1杯
500㏄の水なら大さじ1弱
失敗しないコツは、水と塩の量をきちんと量ることです。塩は よく溶かしておいてください。
貝は、なるべく重ならないように並べてください。
塩水の量は、ひたひた。あさりの頭が少し出るくらいの感じで。
せっかく出した砂を貝がまた吸ってしまわないようにするには、貝を入れたザルを大き目のボールに入れて塩水を注ぐ方法がおすすめです。貝が出した砂がザルの下に落ちますので、再度貝が砂を吸い込むことがありません。
塩水を作って、少し頭が出る程度の水を注ぐことで、貝が生活していた環境を再現しているわけですね。
あさりは暗い場所のほうが活発に活動します。暗い静かな環境を作ってください。
あさりの上に置いたものは、あさりが吐き出した水でビショビショになりますから、読んでしまった新聞か雑誌にしてくださいね。
死んだ貝の見分け方
砂出ししている貝の中に口を開けっ放しの貝があったら、そっと触ってみてください。反応の早い貝はびっくりして口を閉じると思います。
少々反応が悪い貝でも、無理に閉じさせようとしたら、それなりに口を閉じます。
でも死んでいる貝は反応がなく口を開いたままです。こういう貝は取り除いておいてください。
あさりの砂出しの温度は?
あさりの活動が一番活発になるのは、春先と秋。「涼しい季節」です。
日光の当たらない涼しい場所か、温度が高いようなら冷蔵庫の野菜室に入れてください。
あさりの砂出しの時間は?
室温で3~4時間ほど。砂抜きあさりなら1時間程度でもOkです。
塩抜きが終わった貝は、ぬめりや汚れを落とすために洗ってください。蛇口の下であさりの貝殻をこすり合わせるように洗います。
死んだ貝を取り除きます
ここで再度 死んでいる貝のチェックをします。
ガラガラと洗っていると、生きている貝なら びっくりして貝を固く閉じます。
貝殻が開きっぱなしの貝や少し隙間が空いていてどうしても閉じない貝があったら、取り除いてください。
あさりの塩抜きの方法
塩水を吸った貝は、塩辛いです。砂出しした後にザルにあげてしばらく放置しておくと塩抜きができます。それでも、多少塩分は残っていますので、料理するときにお味噌汁のお味噌の量で調整してくださいね。
塩抜きの場所と時間は?
涼しい季節なら室温で大丈夫です。30分から一時間程度です。
暖かい時期は貝が弱ってしまいますので、冷蔵庫で。冷蔵庫に入れたときは、少しだけ長めにしてください。
*砂抜きで売られている貝は、塩辛くないので、塩抜きは必要ないと思います。
*あさりの砂出しに使う水は、カルキ抜きしたものの方が、砂をよく出すという説もあります。
あさりの味噌汁のおいしい作り方
最後に、あさりの味噌汁の作り方を紹介しますね。
貝を使ったお味噌汁の場合は、「水からゆっくり」と煮ていきます。
②火は中火で、ゆっくりと煮ます
③アクが出てくるのですくってください
④貝が全部開いたら火を止めます
⑤味噌を溶いて入れます
⑥もう一度火をつけて、沸騰直前に火を止めます
まとめ
あさりを熱湯に入れて、お味噌汁を作る方もいます。
熱湯から作ると、あさりのお出しがでませんので、お味噌汁の風味は、イマイチですが、あさり自体の味は失われませんので、あさりの味を味わいたい方は、熱湯から煮てみてください。
この記事を書いていて ふと 半分使って出しをとって、その分は捨てて、あと半分の熱湯バージョンのあさりを入れたら美味しいのではないかと、思いつきましたが。
もったいないオバケがでてきそうで怖いので やってみる勇気がありません…
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