七夕と言えば「笹」ですね。でもこの「笹」、本当に日持ちがしません。
カサカサと枯れて 色もあせて白っぽくなって、葉っぱが丸まってきて そして散り始める…
できたら七夕の時まで葉っぱが残っててほしいですよね。笹を少しでも長持ちさせる工夫を紹介します。
七夕の笹の保存方法
笹や竹は、普通の植物に比べて水揚げがとても悪いのが特徴です。なので、切り取って持ち帰って、切り口を水に浸しても どんどんと葉が乾いてきます。切り取って帰った日の夕方には、もうカサカサな感じです。
一度カサカサとなって葉っぱが丸まって、しかもちらほらと葉っぱが散ってくると
もう枯れてしまうのかも…
とあきらめたくなりますね。
さて下の画像は 笹を切った翌日の笹です。
すでに葉っぱがパラパラと散り始めています。
葉っぱには水気がなくなって クルクルと丸まってしまっていますね。
枯れた笹の葉は元に戻る?
さて、実は ここからが笹のすごいところなんです。
ぜひぜひ びっくりしてください。
上の画像のカッサカサの笹を水を張ったお風呂にジャブンと茎も葉も丸ごと つけておきます。
すると…。
朝 つけておくと夕方には、葉っぱが開いて元気になっています。
しかも青々とした笹の葉の香りまでします。
さすがに、一度枯れた部分の色は戻りませんが、枯れていない部分は緑色が濃くなっています。
もちろん 夜は家族がお風呂に入ります。なので笹には、夜の間は、水のない場所で我慢してもらいます。そして 朝になると また水の入ったお風呂に・・・
これで一週間 この笹は問題なく青々としていました。
笹の葉を長持ちさせる方法はある?
お風呂に入らないくらい大きな笹になるとどうしようもないですが、小さ目の笹ならできるだけザブザブと水がかかる状態を作ってあげると枯れにくくなります。
でも飾りつけをした笹は、水に浸けられないですよね
どんどん葉っぱが枯れてパラパラと散ってます。
実は 笹は 根から切り離すと 茎からは ほとんど水を吸収しないんです。
飾り付けをした笹はどうしたらいいですか?
できるだけ きれいな葉っぱのままをキープしたいんですけど
ごめんなさい。
はっきり言って、山や河原の笹でさえ、普通の状態ではそんなに瑞々しくもないし、青々しているわけでもないんです。
どちらかと言えば、というかどちらかと言わなくても、「カッサカサ」状態です。濃い緑色をしているんですが、水気を感じない、というか潤いを感じないというか。
もちろん川の流れの近くで川の流れに浸かっている笹の葉は「つやつや青々」としています。それ以外で笹が「つやつや青々」としているのは、ザンザカと雨が降っているときくらいです。
なので、水を張ったバケツに挿すとか、ちょっと霧を吹いてみるとかしても「カッサカサ」状態はどうしようもないと思います。
その瞬間を十分に楽しんで、後はサッと片付ける。それが七夕飾りの正しい過ごし方かもしれませんね。
まとめ
私個人の気持ちなんですが、青々として瑞々しい笹の葉もいいものですが、
カサカサと乾いた竹笹の枝に やはりカサカサとした葉っぱがついていて、
時折ひらひらと散ったり、短冊が揺れたり、そういうのも情緒があっていいなあ、と思うんです。
笹のまだ水気を含んだ葉は梅雨を連想させますし、乾いて固くなった葉は 夏の暑い日ざしを連想させます。ちょうど梅雨から真夏に移り変わる様がそこに見えるような そんな気がしませんか?
どうぞ、楽しい七夕をお過ごしくださいね。
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