モロヘイヤの毒性。家庭菜園で注意する部分は?

モロヘイヤの毒性
モロヘイヤには「毒」があるということを聞いたことはありませんか?

夏バテの季節になると「体に良いネバネバ食品」として必ず登場するモロヘイヤですが、家庭で栽培するときには注意が必要です。モロヘイヤのどこにどんな「毒」があるのか画像つきで説明します。

 

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モロヘイヤって毒性があるって本当?

モロヘイヤの毒についてスーパーで買う場合家庭菜園で作る場合に分けて説明しますね。
 

まずスーパーで買う場合ですが・・・
スーパーで買ったモロヘイヤなら「毒」の心配はありませんので安心して食べてください

茎を食べるのが心配な人もいるようですが「葉っぱ」も「茎」も大丈夫です。

関連記事

モロヘイヤの食べ方について
>>モロヘイヤの食べ方は生でも大丈夫?茎は食べれる?栄養は?

 

次に家庭菜園で作る場合ですが・・・

その場合には、少しだけ気を付けてほしいことがあります。

モロヘイヤの毒と家庭菜園

夏真っ盛り。人間も野菜もお疲れの季節に元気に育つ優れものの野菜モロヘイヤ。

モロヘイヤを家庭栽培する場合は、茎の先を何枚かの葉っぱと一緒にちぎって収穫していきます。毎朝摘み取っても次から次にどんどん出てきますので、1株あれば、朝のお味噌汁の具に困ることはありません。我が家の小さな畑でも、毎年とてもよく育ってくれて、夏の間の野菜不足を補ってくれています。

でも モロヘイヤの「発芽直後の若葉」「果実」「種子」には毒性があると言われています

「果実」や「種」に含まれているストロフェチジンは、心臓の筋肉の収縮力に強い影響を及ぼすとされています。よく「強心作用がある」と説明されていますね。もしも食べた場合は、吐き気や強いめまいを起こす可能性があるかもしれません。

内閣府の食品安全委員会のホームページでは次のように説明されています。

モロヘイヤの種子には、強心配糖体(強心作用のある成分)が含まれることが知られ、めまいや嘔吐などの中毒症状を起こすので、摂取しないよう注意が必要です。過去に報告された事例では、平成8年、長崎県の農家で実の付いたモロヘイヤを食べた牛が死亡したというものがあります。
 モロヘイヤの強心配糖体は、成熟した種子に最も多く含まれるほか、成熟種子のさや、成熟過程にある種子、発芽からしばらくの間の若葉などにも含まれますが、収穫期の葉、茎、根、並びにつぼみ発生期の葉、茎、根、つぼみには含まれないことが報告されています。また、野菜として市販されているモロヘイヤ、モロヘイヤ健康食品、モロヘイヤ茶などについても、強心配糖体は検出されないとの報告があります。

引用 内閣府 食品安全委員会

毒性を含む部分をひとつずつ説明していきますね。

 

モロヘイヤの発芽直後の若葉

「発芽直後の若葉」は、種から芽を出したばかりの状態ですね。さすがに口にすることはないと思います。

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モロヘイヤの果実

モロヘイヤは秋になるとオクラを細くしたような形の「サヤ」をつけます。これが「果実」の部分です。
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この部分は、「毒性」があります。食べることができません。

 

「果実」は最初は きれいなグリーンですが、だんだんと熟して茶色になってきます。

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モロヘイヤの種子

果実の中に角ばった黒ゴマのような形の「種子」ができます。この部分も「毒性」があるので食べることができません。

 

モロヘイヤの種を懐紙の上に広げてみました。

こんな感じです。

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大きさの比較に私のメガネを置いてます。

色は黒っぽい感じで、ゴマ粒くらいの大きさ。

角ばって とがった感じです。

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以上3点「発芽直後の若葉」「果実」「種」が、絶対に食べてはいけない部分になります。家庭で栽培するときは気をつけてくださいね。

モロヘイヤの毒って花にもある?

毒性がある「発芽直後の若葉」「果実」「種」以外の部分もちょっと気になりますね。最後に残りの部分、「茎」や「花」についても触れておきますね。

モロヘイヤの茎

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モロヘイヤの収穫時期は7月~8月。夏に強い野菜です。元気に育っていきます。

そのままにしておくと、とても大きくというか、高くなります。なので ある程度の大きさになったら摘心(てきしん)してそれ以上大きくならないようにします。「摘心」とは、茎の先端や途中の部分をポキンと折ってしまうことです。

摘心することで、
・それ以上大きくならない
・脇芽が出て株が大きくなる
という効果があります。

収穫期になったら若い枝の先をどんどん摘んでください。どんどんほかの部分から芽が出て、あとからあとから収穫できます。

このやわらかい枝の先端の部分(若い芽と茎の部分)には毒性はありません。
 

モロヘイヤの花

一般には、
・気温が下がってきたとき
・まだ温度が上がらない季節
にモロヘイヤは黄色い花をつけると言われています。

私は九州に住んでいますが、夏のモロヘイヤの収穫時期に花芽を見かけたことはありません。でも 地域や気候によっては「モロヘイヤの花」が咲くこともあるかもしれません。

食品安全委員会のモニター報告によりますと、つぼみには毒性がないことになっていますが「花」のことには触れていません。

でもそのままにしておくと 「花」は「果実」になってしまいます。

モロヘイヤの種が モロヘイヤの葉っぱに紛れたり、ペットが間違って食べたりしないように花芽や花を見つけたら すぐにちぎっておいてください。
 

先ほども書きましたが

スーパーで売られているモロヘイヤは、まったく心配ありませんので、安心して葉も茎も召し上がってくださいね。

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まとめ

とにかく簡単な夏野菜は?と聞かれたら、私は全く迷わずに「モロヘイヤ!」と答えると思います。

誰も聞いてくれませんが・・・

モロヘイヤは 春~初夏にかけてポット売りの苗も出回ります。一株の収穫量が結構ありますので、家庭菜園をするようでしたら、ポットの苗を1株買って育ててみるといいと思います。

今回は モロヘイヤを食べるときに注意することについての記事でした。

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