七夕の行事が近づくと 子供にもわかりやすいように由来を説明したり 気分を盛り上げたりするために七夕関連の絵本を読むこともあると思います。
今回は 以前私が運営していたサークルで 未就園児の子供たちに好評だった七夕の絵本を「たった2冊だけ」紹介させていただきます。
七夕の由来なんて 大人でもわからない!
七夕だから七夕の由来をお話ししたいと「オトナ」は考えてしまうんですが
七夕の由来は難解でオトナでもよくわからないんです。
このみっつが合わさったのが今の七夕。
ですが。
そもそも
「機を織る」ってなんだろな?とか
「中国」ってどこ?とか
さらに言うなら 都心部を外れれば夏の大三角形なら 見えますが、今の都会では、いや都会でなくても 空を見上げても天の川なんて見えないです。
なので もう これはイメージに訴えるしかない!
そこでおすすめがこちら!
いもとようこさんの「たなばたさま」。
いもとさんのやさしいタッチの絵は 小さな子どもが必ずどこかで目にしているはず。「いないいないばあ」は赤ちゃんの定番だし。ねこさんやうさぎさんが出てくる絵本は ほんとにたくさんあります。
そのいもとさんの やさしい絵とやさしい言葉のたなばたさまのお話です。
そして その娘の幸せを願うすごくやさしい神様(父親)が登場します。
神様が見つけた 牛の世話をする青年 ひこぼしさまが登場します。
ここまでは 普通のお話。
それから
この牛がすごい!
ほんとに弱っていってる姿がわかるんです。
でも 悲惨な感じには描かれていませんので 子供が見ても大丈夫、という見事な描き方。
子どもが見ても大丈夫な感じではあるんですが
ほんとに どんどん弱っていく姿が描かれているんです。
これは 大人でも思ってしまいます。
ひこぼし! 仕事しないとダメじゃん!
そして なぜ おりひめとひこぼしが 会えるのが一年に一度だけなんだろうという疑問も
かみさまの言いたいこと わかるよ
めったに会えないけどしかたないよね
と思えてしまいます。
そして 久しぶりに会えて幸せそうなふたりを見て
うん。うん。
一年間 頑張ったものね
また会えて良かったね
と ほのぼのとしてしまいます。
理屈じゃないです。
七夕の意味が ふんわりと感情でわかる、そんな七夕のお話です。
・たなばたにょうぼう(童心社)
・たなばたものがたり(教育画劇)
・たなばたさま(ブッキング)
・たなばた(こどものとも)
とにかく行事を楽しくしたい!
「たった2冊だけ紹介」のうちの一冊は さきほどの「たなばたさま」。
そして もう一冊はこちら
「10ぴきのかえるのたなばたまつり」
もう 完全に私の趣味です。
この絵本なら盛り上げる自信がありますから。
でも みんなでわいわいとしている雰囲気と 季節柄「かえるさん」が主人公なのもいいかなと思います。
ささがなくては
ささをとっていたやぶが
ささがないと
ささささやまのさささらやぶ
ささささやまへささとりに
ささささやまはどっちかな
さらさら、さらさら、おとがする
さささらやぶへ、ささ とりに
くどいくらいのさの波状攻撃
ちょっと噛みそうす。
でも こういう言葉遊びは楽しいですよね。
育児サークルに来る子は そこに来た瞬間に もうテンションがマックスです。
そして さらに自分を盛り上げてくれるものを待ってウズウズしています。
なので なんなら コール&レスポンスでもOK
ささ!
ささとり!
ささささやま!
さささらやぶ!
all right!
…いや。
だから。
私の趣味です。
でも こういうのいいじゃないですか。
集団の中にいるのが楽しい
みんなで一緒に盛り上がるのが楽しい
そう感じてもらえたらいいな、と思います。
・たなばたバス(すずき出版)
・きつねのたなばたさま(世界文化社)
・たなばたこびとのおはなし(童心社)
・たなばたセブン(世界文化社)
おわりに
実は 私、もともと絵本の読み聞かせよりも 紙芝居の方が得意なんです。
なので 「10匹のかえるのたなばたまつり」もつい 紙芝居風に読んでしまいます。絵本の読み方としては「やり過ぎ感」が否めないんですけど。
どんな本でも
「もう一回読んで!」とか
「この間の絵本を今日も読んで!」とか 言ってくれると 嬉しくなっちゃうものです。
子どもたちが喜んでくれて笑顔で帰ってくれたら成功かなって。
でも面白いことに その場では あまり関心を示さなかったような子どもでも「家に帰って ずっと絵本の言葉を嬉しそうに何度も言ってました」なんてこともあります。それはそれで ものすごくうれしかったです。
なんて。ちょっと脱線気味のエピソードを書いてしまいました。
今回は 私がおすすめする七夕の絵本を2冊紹介しました。
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