桜の花には独特の雰囲気があります。
特にソメイヨシノは 花の時期も短くて ほんの短い期間しか見ることのできない花です。
お花見に行ったらちょうど満開。あんまりキレイなので一枝だけでいいから持って帰りたいなんて思ったことはありませんか?
でも 桜の枝って折ったらいけないって言いますよね。どうして桜の花を折ったらいけないのでしょうか。
また もしも 桜の枝が落ちていたら…?
桜の枝に関することをまとめました。
桜の枝を折ってはいけない理由
桜の枝を折ってはいけない、とよく言われますね。
その理由を説明します。
桜は枝折れすると腐ることがあります。なので桜の枝を切る(剪定)場合は、雑菌予防の処置をします。
むやみに桜の枝を折ると 桜の木が弱ってしまいます。
お花見のサクラと言えばソメイヨシノですが ソメイヨシノの寿命は50年ほどといわれています。成長するのが早いということで戦後一斉に植えられたソメイヨシノですが、倒木の危険があるということで今各地で街路樹などが伐採されています。桜の木がなくなるなんて悲しいですよね。
ソメイヨシノは もともと一本の木を接ぎ穂にして増やしていったものです。なので日本中のソメイヨシノは全て 最初の一本の「クローン」になります。
ソメイヨシノは種で増やせませんので、一気にたくさん増やすことができません
もともとが一本の木、だということは、皆同じ性質を持っているということです。もともと動物も植物も環境に応じて適応していくものですが、ソメイヨシノは交配ができませんので環境に適した種を作ることができません。
なのである種の病気に対して とても弱い性質があります。
卒業や入学シーズンと言えば桜。春のお花見と言えば桜。桜は 節目の思い出になる特別な花ではないでしょうか。
でもソメイヨシノは寿命が短く、増やしにくく 性質の弱い花です。
いつまでも私たちの傍らで咲いていてもらうためにも できるだけ大事にしたいですね。
桜の花を摘むのは大丈夫?
桜の枝はダメなら桜の花は?と思う人もいるかもしれません。でもそれもあまりおすすめはしません。
その理由も説明しますね。
お天気によって違いますが ソメイヨシノの開花期間は1~2週間しかありません。とても短いです。
お花見に行く人は 桜の花を見るのを楽しみにしています。せっかく咲いた桜ですから大事にしたいですよね。
公園や山、道路、学校などにも必ず所有者や所有する自治体があります。そして手入れや管理をしています。
桜の花を摘んで持って帰るのは 公園の花壇の花を勝手に抜いて持って帰るのと同じということになりますね
折れた枝は利用できる?
最後に折れた枝や花びらを拾った場合の話をしておきますね。
折れたソメイヨシノの枝を拾った場合
最初に説明しましたがソメイヨシノは種をつけません。また挿し木で増やすのも難しい品種です。なので増やすときには「接ぎ穂」という方法を取ります。
ソメイヨシノの場合は山桜に接ぎ木しています。一般の方がするには難易度が高すぎると思います。
なのでもしもソメイヨシノの枝を拾ったなら、そのまま器に挿して楽しむのがおすすめです
>>桜の枝の飾り方について書いた記事はこちらから
ソメイヨシノ以外の桜の枝を拾った場合
フジザクラや枝垂れ桜などは挿し木が簡単にできる品種です。もしも枝が手に入ったら挿し木がおすすめです。
葉っぱを除き、良く切れるナイフで茎を斜めに切って挿し木用の土に挿してみてください。
花や花びらを拾った場合
押し花にしてみてはどうでしょうか。
まずティッシュにそっとはさんで、それを新聞紙に挟みます。
上に重いものを乗せて乾燥したら出来上がり。
>>押し花の作り方や桜の枝で作る簡単なフレームはこちらから
日記や手帳に張って記念にしませんか?




桜の枝を折るとどうなる?
正直「桜の枝を一枝折ったら桜の木が枯れて倒れた」ということはないと思います。台風で枝がポキポキ折れた桜の木でも結構元気に生きています。でも やっぱり無為に桜の枝を手折るのはどうかな、という感じがします。皆が自分ひとりだけなら大丈夫な感じで桜の枝を折ると さすがに桜の木もダメージを受けますよね。
「花冷え」という言葉もありますが お花見の季節はまだまだ寒いことが多いですね。特に夜桜は地面からの冷気で体がとても冷えます。
お花見をする場合は暖かくしてお出かけくださいね。
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