桜餅は お餅を深い緑色の葉っぱで包んでいます。この葉っぱと一緒に食べるから 桜餅は美味しいんだと思う人も多いと思います。
桜餅を包む葉っぱは何なのか、どこで売っているのか、どうして桜餅を葉っぱで包んでいるのかについてまとめました。
桜餅に巻いている葉っぱの名前
桜餅には 水滴の形をした葉っぱを巻いています。
この葉っぱは 桜の葉を塩漬けにしたもので
桜葉漬け
さくら葉
などの名前で販売されています。
桜の葉っぱが落ちるころは 葉っぱが固くなっているので塩漬けには向きません。
桜葉浸けの国内産のシェアの70%は静岡県松島町です。松島町の桜葉浸けの業者さんのホームページによると桜の葉の収穫は5月から8月にかけて行われているということです。
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桜餅の葉っぱに使われている桜の種類
桜にはとてもたくさんの種類があります。
私たちが一番身近に感じるのは
お花見の時のソメイヨシノや
それより少しだけ遅めに咲き始めるボタン桜(八重桜)ではないでしょうか。→ソメイヨシノに関する記事はこちらから
でも 桜餅に使われている葉っぱの塩漬けにはオオシマザクラの葉が使われます。
さきほど紹介した松島町の桜葉浸けもオオシマザクラで作ります。
オオシマザクラの特徴は 下のようになっています。
・花の色はピンクではなく白い
・花や葉に香りがある
・葉は柔らかい
・葉は裏も表も無毛
オオシマザクラは 無毛で 葉が柔らかいので 塩漬けしたものはお餅と一緒に食べることもできます。
桜餅を葉っぱで包むのはなぜ
最後に どうして桜餅を葉っぱで包んでいるのかについてお話しますね。
桜餅に限らず 和菓子を葉でつつむのはよくあることです。例えば かしわ餅やちまき、笹餅、椿餅。
昔は葉っぱを包装紙のように使って お隣のお餅とくっつくのを防いだりもしていました。それに 緑の色があると 見た目にも美味しそうに見えますよね。
葉っぱで包むと日持ちがするからといわれることもあります。(これについては包むだけでは殺菌作用はない、という説もあります)
でも 桜餅を桜の葉で包む一番の理由は 桜餅に桜の香りをつけることなんです。
オオシマザクラの葉は もともと他の桜よりも葉の香りがあります。それを塩漬けにすると色が暗緑になり桜独特の香りが強くなります。
薄くピンク色に染めた皮で アンコを包んだ餅を
くるりと桜葉を巻くと
桜の葉と桜の香りに包まれた 桜餅の出来上がりです。
終わりに
wikipediaを見ていたら、桜の葉を浸けたものとフジバカマの香りが同じという記載がありました。
うちの庭にもフジバカマを植えているんですが、→フジバカマの写真、そして 確かに「いい匂い」がすることは知っていたんですが、桜葉浸けと一緒の匂いと思ったことがなかったです。
私、ものすごく鈍い・・・?
同じ匂いがしたっけ?
ということで今年の秋に比べてみようと手帳にメモしました。
でも すごいですね。
春の風物詩 桜餅の桜の葉の塩漬けの匂いと
秋の七草のひとつ フジバカマが
同じ匂いなんて。
比べた結果は追記でこの記事に書く予定です。多分10月頃になります(*^_^*)
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