画像で簡単にわかる ブタクサ オオブタクサ セイタカアワダチソウ ヨモギの見分け方

ブタクサの画像
ブタクサとセイタカアワダチソウは 雰囲気がよく似た雑草です。また 昔からなじみのあるヨモギも 一見ブタクサに似ています。

でもコツがわかれば見分け方は簡単です。

そしてブタクサとオオブタクサ。こちらの見分け方も画像でシンプルに紹介しています。

ブタクサとセイタカアワダチソウの花の違い

秋の花粉症の原因として話題になっているブタクサですが

実は 同じ季節に生える秋の雑草セイタカアワダチソウに似ていることから セイタカアワダチソウを花粉症の原因だと勘違いしている人もいるようです。
セイタカアワダチソウとブタクサの違いってどこでしょうか。

まず ブタクサとセイタカアワダチソウの花を見ていきますね。
こちらがセイタカアワダチソウです。

セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウの黄色い花
花は鮮やかな黄色の小花で、空き地などで よく見かけます。

セイタカアワダチソウは 外来種で、とても繁殖力が強いです。多年草なので、種でも地下茎でも繁殖します。侵略的外来種ワースト100に選ばれているほどです。
ただし、セイタカアワダチソウは、「虫媒花」(蜂などが花から花へと移動することで受粉する花)です。花粉を飛ばす種類の植物ではありませんので、花粉症とは関係はありません。
そして、こちらがブタクサの花です。セイタカアワダチソウとは花の付き方と色が違いますね。
ブタクサの花

ブタクサには、ブタクサオオブタクサがあって、ともに花粉症の原因になっていますが、オオブタクサのほうが勢いがあり花粉の量も多いです。アメリカでは、10人に1人がブタクサアレルギーだということです。

ブタクサオオブタクサも、やはり外来種です。「風媒花」と言って、花粉を風にのせて雌しべ(めしべ)まで飛ばすことで繁殖していきます。風で目的地まで飛ばさないといけませんので、とにかく大量の花粉を飛ばします。

ものすごく効率が悪すぎな感じもしますが。。。

とにかく、そういう「風媒花」の植物が花粉症の原因になります。春のスギやヒノキも 、もちろん「風媒花」です。

でも セイタカアワダチソウの花が満開の時期を外すと見分けがつきにくいかもしれません。

そんな時は 葉っぱを確認してみてください。簡単に見分けが付きます。

ブタクサとオオブタクサとセイタカアワダチソウ葉の違い

ブタクサとセイタカアワダチソウを見分けるのには「葉」を見るのが一番確実です。

なのでセイタカアワダチソウブタクサオオブタクサの違いをもう少し詳しく説明していきますね。
セイタカアワダチソウの葉っぱの形は、笹の葉っぱのようなスッとした細長い流線型です。全く切れ目がはいっていません。
セイタカアワダチソウの葉
ブタクサの方は、ギザギザで、よもぎの葉っぱのような形です。(よもぎの葉の画像は下にあります)
ブタクサの葉っぱの形
オオブタクサの葉っぱは、さらに大きめの葉っぱに大きく切れ込みが入っています。3枚~5枚に分かれていて、ちょうど広げた手のひらのような形です。
オオブタクサの葉

葉っぱが、笹のようなキレイな流線型ならセイタカアワダチソウです。
また、セイタカアワダチソウは ほとんど枝分かれしません。真っ直ぐに伸びていきます。何か所も枝分かれして大きく広がっているものも、セイタカアワダチソウとは違うという事になります。
高さは、セイタカアワダチソウブタクサで1メートルほど(条件が良ければもっと大きくなります)。オオブタクサは1メートル~3メートルほどにもなります。よく河原などで、大量に繁殖しているのを見かけます。

ブタクサオオブタクサも一年草です。つまり、春に芽吹いて秋には見上げるような高さになります。

反対にセイタカアワダチソウは、宿根草です。セイタカアワダチソウの根っこを引っこ抜いてみると地下茎や新しい芽(夏ごろには次の年のための芽ができています)が広がっているのを確認できると思います。

引っこ抜いて地下茎があるのがセイタカアワダチソウ、という風に見分けることもできるという事ですね。

ブタクサとセイタカアワダチソウの見分け方チェックポイント

●セイタカアワダチソウは 葉っぱが流線型
●セイタカアワダチソウは枝分かれしない
●セイタカアワダチソウは地下茎がある

 

ブタクサの花粉の時期は?

秋のブタクサ花粉症で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

一般には「ブタクサ」と呼ばれていれていますが、花粉症の原因になっているのは 先ほど紹介したブタクサオオブタクサをさします。

ブタクサの花は夏から秋にかけて咲きます。関東圏では7月から10月くらいです。

オオブタクサは、それよりやや遅れて8月くらいに開花します。

花粉が飛び始めるのもその時期からで、日本中に分布していますが、関東圏が一番多く、北海道ではわずか。沖縄ではほとんど見られないということです。花粉飛散のピークは、夏の終わりから10月で、11月になると段々と減少していきます。

ブタクサとヨモギの違いは?

ブタクサと同じく、秋の花粉症に原因になっているのがヨモギです。実はヨモギとブタクサもとてもよく似ています。ヨモギとブタクサの見分け方を紹介しますね。

こちらがヨモギです。
yomogi
日本中のいたるところで普通に見かける雑草です。独特のいい香りがして、ヨモギ茶やヨモギもち、ヨモギ団子などにも使われます。

 

ブタクサやオオブタクサの花は、「穂」の形になって 立ち上がるように咲きます。その花の塊(花序)は細長い円錐状です。

それに対してヨモギは 茎から枝分かれした枝がたくさん出て 広がるように花穂が付きます。yomoginogunsei

 

花は、やや地味なベージュ色~茶色。

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葉をもむと、独特の「ヨモギ」の臭いがします。また、葉の表と裏の色が違い、裏側が白っぽいです。

yomoginoha

とても繁殖力が強く、どんなに除草しても根っこが残るのでかなり嫌われている雑草です。

草丈も1メートルほどになりますし、そのころには茎も固く太くなりますので除草…というかノコギリが欲しいくらいになっていて大変です。

花は、梅雨から夏にかけて。花粉は9月~10月がピークです。

よもぎのさらに詳しい画像つきの記事です
よもぎの特徴と花の時期

まとめ

キク科のブタクサやヨモギ、イネ科のカモガヤと、秋はあくまで雑草がメインですので、春に比べると そんなに遠くまで花粉は飛びません。対策のひとつとして、空き地など雑草の多い場所に近づかないようにすることで、症状を軽減できます。

また、庭に雑草がある場合は、花粉が飛ぶ季節になる前に除草しておくといいですね。
→草むしりに関する記事はこちらからどうぞ

(2019年7月10日加筆修正)

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