草むしりをしていると ギザギザの固い葉っぱや茎の鋭い棘でケガをしたことがある人もいるのではないでしょうか。トゲトゲの蔓が絡んでいて 手こずることもありますよね。
危険な雑草を駆除する時には その雑草の特徴や注意点を知っておきたいですよね
庭や空き地などで見かける「とげのある雑草」の種類や名前を紹介します。
トゲのある雑草
指に刺さるようなトゲトゲがあ雑草、手がすっぱり切れる刃物のような葉っぱを持っている雑草。これらは植物が動物から(葉っぱなどを)食べられないようにと進化してきたものです。トゲのある雑草には次のようなものがあります。
ノイバラのトゲは葉っぱが変化したものです。
バラ科のトゲは固く太いです。
空き地や道端で見かけるノイバラは 初夏の頃に白い花を咲かせます。シンプルかわいいバラなのでついついそのままにしておきたくなりますが、想像以上に大きくなりますので、気が付いたときにマメに刈り込んでおくようにしてください。
ノアザミは葉っぱに鋭いトゲがあります。花の根本にもトゲがあります。花は個性的でキレイですが どこをどうさわっても痛いのがアザミ。園芸種のアザミの花時期は夏~秋ですが ノアザミは梅雨前頃から夏にかけて花を咲かせます。日本に昔からあるアザミは このノアザミです。
花時期は7月~10月。アメリカオニアザミは最大で1.5メートルほどに成長します。そしてアメリカオニアザミの葉っぱのトゲは ノアザミのトゲよりも長く伸びます。手袋を突き破ってくるトゲは太い針のように固く鋭く ものすごく危険です。
ワルナスビの花は白か淡い紫で可憐ですが、葉っぱにも茎にも固いトゲがあります。秋に成るコロンとした果実には毒があります。ワルナスビの果実の毒は、じゃがいもの芽の毒と同じものです。触れるのは大丈夫ですが、ペットなどが間違って食べないように注意してください。
実は 下の画像のワルナスビは、うちの庭のワルナスビです。毎年あきれるくらい繁殖しています。根っこが太くてしっかりして よく広がりますのでなかなか駆除できません。
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道端で見かける「ノゲシ」はタンポポのような花にケシの花のような葉っぱがついています。葉っぱの周囲はギザギザとしていますが、トゲにはなっていません。
ところが こちらの「オニノゲシ」は ノゲシよりも大型で葉が固くギザギザは鋭いトゲになっています。オニノゲシの高さは50cm~1メートルくらいまで成長することもあります。
空き地の雑草の中、雑木林などで見かけるママコノシリヌグイは金平糖のようなかわいいらしいピンクの花が咲きます。花時期は5月~10月です。茎や葉にびっしりと小さなトゲがついています。名前の由来は「継子(ままこ:実の子どもではない子供のこと)のお尻を拭く」ことからきているといわれています。なんとも嫌気がさすネーミングですね。
ミゾソバはママコノシリヌグイにそっくりの雑草です。ミゾソバにも細かいトゲがあります。ただし見かけるのは畔や水辺の近く。溝のそばに生えているので「ミゾソバ」ですね。花は7月~10月です。
ヤブガラシによく似たツル性の雑草なんだけど なんだかトゲトゲしているな、と思ったら それは「カナムグラ」です。トゲは茎と葉柄にあります。
ヤブガラシは多年草ですが、カナムグラは一年草。春に芽吹いて トゲを絡ませながら ものすごい勢いで伸びていきます。
カナムグラのトゲの画像(google)
トゲチシャは帰化植物で 割と最近 増えてきているようです。花はタンポポを白っぽくした感じ。葉の形が独特で 「虫に食われた大根葉」を「巨大化させたような」形をしています。そしてその大きな葉っぱには鋭いトゲがあります。
トゲチシャの葉っぱ(Google)
トゲチシャのトゲ(Google)
メリケントキンソウは 芝生の中で繁殖します。見た目は葉っぱの小さな緑色のかわいい雑草ですが ものすごく固く鋭い針のようなトゲのついた実をつけます。小さくて針のようなトゲがあるので取り除くのがホントに大変です。周囲に拡散しないように注意してください。針は運動靴の裏側にも刺さるので もしも果実を踏んだ時は、種をアチコチにまき散らさないようにしないと 芝生のメリケントキンソウがさらに増えてしまいます。
メリケントキンソウのトゲの画像(Google)
トゲがないけどケガをするケースも
草むしりをしていて 一気にいろんな雑草をつかむとケガをしてしまったことはないでしょうか。
草むしりしていると トゲトゲしたものが
チクチクと指に刺さります
でも
どこを調べても原因が何なのかわからないんです
のような感じです。
例えば
春に ふわふわとした繊細な葉と花を咲かせるカラスノエンドウですが
5月になると枯れてしまいます。もともと細かった茎や葉は 針のようにツンツンと固くなっていて 油断して握ってしまうと それなりに痛くてびっくりします。
カラスノエンドウの場合は 種も黒く固くなっているので 握るとトゲのような感触があります。
枯れた落ち葉なども要注意です。特に もともとトゲのあるヒイラギなどの葉っぱは危険です。
雑草以外でトゲのあるケース
雑草以外でもトゲのあるものは 割と普通に 空き地や庭先で見かけます。
「ラズベリーなんて植えてないから うちには関係ない!」と言われそうですが、このベリー類の根っこは なかなかの元気者です。もし お隣が庭にベリーを植えていると 地下を這って あなたの家までやってきます。そしてツルをフェンスに巻き付けて伸びていきます。ラズベリーもブラックベリーもトゲのある品種とトゲのない品種があります。もしもトゲのある品種の場合は枝に固いトゲができますので取扱い注意です。
雑草の種、それと種が入っている入れ物「果実」。その中にもトゲ付きのものがあります。子供の頃に遊んだ「引っ付き虫」たちがそうですよね。
画像は左がオナモミ、右がセンダングサです。
雑草とは かなりかけ離れますが、野菜の手入れをしているときにもトゲには要注意です。
特に かぼちゃやズッキーニの葉は かなりチクチクします。
まとめ
草のトゲやかぶれだけでなく、虫刺されや紫外線対策のためにも、草むしりの時には長袖長ズボン帽子など、しっかり装備しておくことをおすすめします。
夢中でやっていると時間を忘れてしまいますので無理のないペースで草むしりをしてくださいね。
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