大雨が降った後に地面やコンクリートの上に突然現れる茶色っぽい緑色のわかめみたいな もの。
水分を含んでいるときはわかめだけど 乾燥したらきくらげ。しかもゼリーやこんにゃくみたいにプルプルぶよぶよしていて、「腐ったピーマンみたい」な感じもする。とにかく気持ちが悪い存在です。
玄関や芝生で増殖すると見た目も悪いし。この海藻みたいな不思議な物、どこから現れたのか どうすればいいのかをまとめました。
庭の緑色のぶよぶよしているものの正体は?
雨上がりに どこからか突然現れる濃い緑色のぶよぶよしたもの。昨日まではなかったはずなのにどこから来たの?って感じですよね。
片付けたいけど ヌルヌルしてるし触るのも気持ち悪いと思いませんか?
この緑色の物体の名前は「イシクラゲ」と言います。
れっきとした藻の仲間で昔は食用にしていたそうです。
庭のきくらげみたいなものとの関係
庭や芝、また道路やコンクリートの上、イシクラゲは湿度があればどこでも見かけます。水はけの悪い公園の片隅などでも見かけることがあります。
雨の季節が終わるといつの間にか無くなってしまいますが しっかり生き残っています。
道路に落ちていたイシクラゲを採ってきました。
2日乾燥させたものです。
きくらげか乾燥わかめって感じですね。こんなにカラカラに乾燥していてもイシクラゲは生きていることができます。
100年以上乾燥状態で保存されていた標本を培養液にひたすと増殖しはじめたという報告がある
ウィキペディアより
乾燥したイシクラゲは、細かく砕かれて風で飛ばされても100年以上生き残り、たっぷりの水分があれば 戻しワカメのようにプルプルと生き返って増殖を始めるわけですね。
また、こちらは少しの量のイシクラゲが自然に乾燥してしまってお皿に張り付いてしまったものです。
ワカメのお味噌汁を入れたお椀の洗い残しのようですね。もちろん この状態でも生きていますので水分があれば「ぶよぶよ」状態に戻ります。
なかなかに手ごわい相手ですね。
雨上がりのわかめ状態がねらい目
イシクラゲは見た目も悪いですが、コンクリートの階段やアプローチなどにあると 滑りやすくなるので危険ですね。どうやって駆除すればいいのでしょうか。
乾燥ワカメ状態のカラカラに乾いたイシクラゲをつまんで捨てる
⇒壊さないようにそっとつまんで捨てれば大丈夫ですね。
水戻しワカメ状態のイシクラゲをつまんで捨てる
⇒一番駆除しやすいのは 長雨や大雨、梅雨時期のぷるぷるイシクラゲの駆除です。この時はイシクラゲが一番大きくなっています。イシクラゲは 乾燥ワカメを戻したような状態ですので どこかにくっついているわけではなく、地面にコロコロと転がっているだけです。
もしつまんで捨てる勇気があれば、プルプルぶよぶよ状態のイシクラゲをつまんでゴミとして捨てるのが一番いいと思います。割り箸や庭用ごみバサミを使えば直接触らずに済みます。
イシクラゲに有効な苔除去剤を使う
⇒バネフリ工業の「コケそうじ」はゼニゴケ以外の苔全般とイシクラゲに効果があります。石垣や墓石などにつく苔状のシミの駆除もできます。
※家庭菜園や農耕地では使用できません。
※お花や苗などにかかってしまった場合は、水で洗い流してください
苔や菌類に
・酢をかける
・熱湯をかける
などの方法が使われることがあります。
手元のイシクラゲでちょっと実験してみました。
イシクラゲを5等分して お皿に入れます。
お料理している感が出てきましたね。
上ふたつには水分を含ませてぶよぶよにしておきます。下のふたつは 乾燥してカラカラ状態です。
そのあと左二つには熱湯をかけました。右の二つにはお酢をかけました。
この状態で1週間放置して再度 水で戻してみました。
結果発表~
一番左の丸い皿のイシクラゲには何もかけていません。確実に100年生きていける状態のイシクラゲです。
・・・うーん。わからない。そもそもイシクラゲが生きているのか生きていないのかが分からない。
生きていても 生きていなくても、乾燥すれば固く縮む、水分を与えれば膨れる・・のエンドレス。
でも 見た感じ
ぶよぶよでもカラカラでもお酢をかけている方が 色があせて見えます。
ぶよぶよ状態に熱湯をかけたものも、お酢ほどではありませんが 色が変わっているようです。
色が変わっているだけですので「生きている」のか「生きていない」のかの確認はできません。
でも多少は効果があると思いますので、どうしても「つまんで捨てる」ができない人はお酢や熱湯をかけてみるのもいいかもしれません。
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まとめ
濃いグリーンのイシクラゲは透明感があってそれなりにキレイです。ウィキペディアによりますと「キレイに洗って湯がくとお酢の物で食べられる」らしいけど さすがに食べる気にはなれませんが・・・
お皿に乗せてお湯で戻したりしていると、本当に普通のワカメに見えてくるイシクラゲ。道路に転がっているときにはめちゃくちゃ気持ち悪かったのに。不思議です。
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