草むしりって大変!
できるだけ短時間で手早く 腰などに負担をかけずにすませたいですよね。
そこで今回は 特に力のない人や女性が除草作業をするときのコツを中心にまとめました。おすすめの季節・時間帯・便利なアイテムも紹介しています。
草むしりを短時間で済ませるコツ
草花には「一年草」と「多年草(宿根草)」があります。草むしりの手間を少しでも減らすためのそれぞれの雑草ごとの対策をご紹介します。
一年草の雑草対策
お庭の雑草が一年草だけなら 根っこから除草、そのあとこまめにチェックのふたつ。
また 雑草の花の中には「閉鎖花」を作るものがあり、花ビラが閉じたままで自家受粉して種を作ったりもします。閉鎖花の場合、花の大きさや色が地味で気づきにくい場合も多いです。
庭の草むしりのコツは、家の掃除のコツに良く似ています。家の掃除のコツは 汚れがひどくなる前にちょこちょことこまめに掃除することですね。そうすると短時間で楽にきれいな状態がキープできます。
庭の草むしりも一緒なんです。
基本は できるだけちょこちょこと。
まず 一年草の雑草を根っこから抜いておきます。キレイになったお庭ですが 何日かたつと小さな芽が出ていると思います。それを三角ホーなどでサッとかきとるようにします。これを何日かに一度の頻度でやっていきます。
ちょっと面倒かもしれませんが、ごく短時間で済むことでし、大量の草むしりをするよりもはるかに楽です。そのためには使いやすい道具を用意しておくことをおすすめします。
多年草の雑草・芝生の中の雑草・砂利の中の雑草の草むしり
では一年草以外の雑草や簡単に草むしりができない場所はどうしたらいいでしょうか。
◆スギナ・ヨモギ・ドクダミ・ヤブガラシ・チガヤが多い
◆砂利の庭に抜きにくい雑草がはえている
◆広い芝生が雑草だらけ
こういう場合は 除草剤を使うのが効率的です。
地下茎で繁殖する雑草は根っこから引っこ抜くのが無理です。砂利や芝生の中の雑草も量が多くなると根っこから抜くのに時間がかかります。
大変な労力のことを考えたら、除草剤が一番だと思います。
除草剤がかかった草だけを枯らしたい→ラウンドアップ・サンフーロンなど
芝生の中の雑草→芝生の種類と生えている雑草によって使い分けてください
「農薬」の表示がある除草剤は内閣府食品安全委員会、厚生労働省、環境省に品質・効力・安全性・残留性などが審査されて問題がないと確認されています。「農薬」でないものは 審査されていませんので安全性の保障がありません。
小さい子どもやペットがいて 除草剤以外の方法を選びたい場合は・・・
- パスタの茹で汁などの熱湯をかけると、雑草が枯れます
- シートで日差しを遮る
狭い場所なら「熱湯攻撃」がおすすめ。また、砂利の中にはえている抜きにくい雑草にもおすすめです。雑草も野菜と一緒で熱湯をかけると煮えてしまいます。地上部で光合成ができなくなりますので、普通の雑草だと枯れてしまいます。ただし深いところで根を張る雑草の根は枯れませんので、また生えてきます。
庭の植木鉢やプランターの下には雑草はありませんよね。植物は日光がないと成長できないんです。なので庭にブルーシートやレジャーシートを敷くと光が届かないので雑草が伸びません。
草むしりをしない方法
最終的には「草むしりをしない」という恐ろしい技もあります。
要するに雑草をグランドカバーにするんですけど。。。
どんな雑草が多いかによっても違いますが
もしも 庭の雑草がグランドカバーに向いていたら
チャレンジしてみるのもおもしろいかもしれません
【パターン1 雑草を刈り込む方法】
お庭の手入れは部屋の掃除に似ています。まず最初に短時間で簡単に草むしりを済ませる方法をご紹介しますね。
①目立つ草だけを抜くか切るかします。
高さのあるものや葉っぱの大きなものは取り除きます
②草の高さを揃えてザクザクと刈り込みます。
高さは低く(5㎝ほど)揃えます。低い位置で刈り込まれると雑草の成長スピードは遅くなります。狭い場所なら刈込鋏でも大丈夫ですが、広いお庭の場合は女性でも扱いが楽なコードレスの電動草刈り機が便利です。
③芝生のキワ、花壇のキワ、鉢植えのキワなどの境界線をクリアにします。
お部屋も片隅にホコリがたまっていると 掃除をしているようには見えませんよね。庭も境界線にレンガを並べるとか、土が見えるラインを残すなどして「端」「角」などをキレイに見せます。
これは芝生のエッジ処理や刈り込み作業などでも一緒です。芝生の記事は>>こちらからどうぞ(画像もあります)
もっと短時間で済ませたいときは刈り込みだけでもOKです。近所の広場がこういう処理をしていますがナチュラルでいい感じです。
④メインツリーや玄関の寄せ植えのお手入れだけは気合を入れます
お部屋でも鏡やガラス、照明などをピカピカにすると、部屋が明るく、そしてとても掃除が行き届いているように見えますね。お庭の場合はフォーカルポイント(一番注目される部分)だけはキチンとお手入れをしておいてください。
【パターン2 特定の雑草だけ残す方法】
好きな雑草、庭の中で特に目立つ雑草(要するに強い雑草)だけを残すようにすると 他の雑草が少なくなります。
うちの庭では もともと茂っていたドクダミを花桃の下草に使っています。ドクダミはニオイが臭いのでいやだという人もいますが、庭植えにしている分には気になりません。葉っぱの色も観葉植物みたいな色だし、初夏に咲く白い花が可愛いです。
とても強い雑草なのでほかの草にも負けません。もともと日陰の雑草ですが日向でも元気です。春から秋までしっかりと花桃の根元を強い日差しから守ってくれています。
(庭木の下がドクダミです。周りはリッピアです)
草むしりにおすすめの道具
次にシチュエーションごとに草むしりに便利な道具を紹介しますね。
なので、大きなスコップで雑草の根っこごと地面を掘り起こして、雑草を集めていくようにします。
スコップは、地面に突き刺して さらにスコップに足をのせて差しこむようにします。そうすると力のない女性でも楽に地面を掘り起こすことができます。スコップの先は平たいものよりも下の写真のように地面に突き刺さりやすい形のものの方がおすすめです。
私は小さな草刈りガマを愛用しています(下の画像です)
刃先がギザギザとしているタイプのものです。
小さいので狭い場所の草むしりにも便利なんですが
・土の中をくぐらすようにしてひっかくと小さな雑草の根も絡んでくるので まだ芽が出ていない雑草も退治できる
・地中に太い根を張るチガヤの駆除には刃を土に縦に入れて深く土をほぐして引っこ抜ける
・縦にザクザクと切っていけばリッピアや芝生のエッジの処理ができる>>画像はこちら
・グランドカバーに使っているリッピアやヘビイチゴも鎌を縦にしてプツプツと切ると枝が分岐して良く密集する
と本当に使い勝手が良いです。
ホームセンターなどで100円くらいで売られています。
立ったままで使えるので服装なども気にせず気軽に庭仕事ができます。ほうきで庭を掃くような気持ちで毎日庭の表面をサッと掻くようにするだけで雑草が大きく伸びるのを抑えることができます。
なので 地上に出てきた茎を刈り取るようにします。
どんな植物も光合成をして栄養を蓄えて成長します。でも地上を刈り取られると段々弱って少なくなっていきます。根気よく続けてみてください。
庭の草むしりのやり方
最後に草むしりのポイントをまとめておきますね。
●冬から早春にかけて
●雨のあと
春は雑草が伸び始める時期です。花が咲くと種ができて、翌年また雑草がたくさん生えます。なので、花が咲く前、できるだけ小さい芽のうちに草むしりをしておくと 春の雑草の量を減らせます。
雑草にも季節があります。
カラスノエンドウやホトケノザは、秋から冬にかけて芽吹き春先から伸びて花が咲き種を落とします。春に芽吹くイネ科やツユクサなどは夏にはものすごく大きくなります。秋になるとエノコログサやイヌタデ、コミカンソウもたくさん見かけるようになります。ハコベなど一年中見かける雑草もあります。根っこで繁殖するスギナやドクダミなどは地上部を刈り取っても根っこがある限り元気に復活します。
カタバミも一年中花をつけては種をはじけさせています。カタバミの種は1.5メートルも飛ぶといわれています。
春先に除草しても、庭の土の中に夏の雑草の種があれば夏の草は生えてくるし、他の場所からも運ばれてきますので どんなに完璧に除草しても雑草がない庭にするのは無理なんです。でも、ほんの少しでいいので頻繁に庭の手入れをしていると段々と雑草も少なくなってくるものです。
また「梅雨のあと」「台風のあと」「秋の長雨のあと」など。こういう時は 植物がぐんと伸びます。 しっかり根の張ったツユクサやオヒシバ・メヒシバなどの夏の雑草は手ごわいです。地中に眠っていた種からも小さな葉っぱがたくさん芽吹きます。でも雨の後は地面が柔らかく 根っこから雑草を引っこ抜くのに最適です。小さな雑草の芽はピンセットなどで取ると簡単です。
※梅雨や秋の長雨の前に 除草作業を完璧にしておくと雨の時期の雑草の爆発が少なくてすみます。
※一般的には濡れた土の方が草むしりをしやすいとされていますが、乾くとサラサラになってしまう土の場合は、「完全に乾燥しているとき」の方が根っこを引き抜きやすいです。よく乾燥した畝などは細かい根までスポスポと気持ちよく引っこ抜けます。
ちょっとメンドクサイのが、コミカンソウのように昼間はしっかり開いているのに 夕方になると葉っぱを畳んでしまう草ですね。葉っぱが畳まれていると見逃して・・・。 翌日に 取り残しをアチコチに発見してガッカリするケースがあるんです。なのでコミカンソウは葉っぱが開いている時間帯のほうがむしりやすいです。
ちなみに 次々と砂利にはえてくるコミカンソウに手を焼いている方は、熱湯攻撃が有効です。砂利の隙間に隠れている苗や種も一掃できます。
暑い時期は 熱中症予防のために帽子をかぶるか、草むしりをする場所が日陰になる時間帯を選んで作業をするようにしてください。
また日焼けをしたり、目に強い紫外線を浴びると免疫力が低下したり疲れたりすると言われています。もしも日差しが強い時に作業するなら日焼け止めクリームやサングラスを使うようにしてください
●特に駆除が面倒な雑草についてまとめています
→草むしりが大変な雑草11種。特徴と除草の仕方
まとめ
グリホ系の除草剤なら土中で完全分解して効果がなくなるので安心して使える、という説もありますが、「効果」はなくなっても、「化学成分は残る」という説もあります。「安全」とされている有名な除草剤でさえ長期にわたっての使用で呼吸器に影響が出ているという話もあります。こういうのって難しいですよね。
使わなくて済むものなら使いたくないと私は思っていますので、使用はホントにホントに最低限に抑えています。
除草剤は、お隣の庭で畑を作っているとか果物の樹がある場合は特に慎重に。また噴霧器を使用するときは、風のない日を選んで 事前に周囲のお宅に声をかけるのがマナーかなと思います。洗濯ものにかかったりすると やっぱりいやですから。
庭の草むしりって大変ですよね。
春から夏にかけては日ごとに雑草が多くなってくるし、抜いても抜いてもなくならなりません。夏から秋にかけては強くて固く大きな株になる雑草が多くて草むしりをするのも一層大変になってきます。
時間や体力に余裕がない時は特に大変。
そんな大変な草むしりを少しでも楽に、簡単にするご参考にしていただければ嬉しいです。
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