隣家の庭木が伸び放題で、こちらの家まで伸びてきて しかもその庭木に毛虫が発生したらどうしますか。
できるだけ早く虫の駆除をしてほしいけれど、でも お隣さんと気まずくなるのは避けたいですよね。
お庭が隣接するお宅への苦情の言い方について考えてみました。
隣家の庭木が伸び放題
私ごとになるのですが
もうずいぶん前 うちが今の家を新築したころ、お隣さんは 仕事の都合でほとんど家にはいない状態でした。しかも独身の男性の一人住まい。
つまり うちの隣は 一年中ほぼ空き家。
もちろんお隣の庭は
雑草がはびこり放題。
庭木も伸び放題。
まあ そんなに都会なわけでもないし。
私自身 よそのお宅の お庭の景観には あまり関心がありませんでしたし 最初はそれほど不都合も感じませんでした。
ところが お隣さんの庭木に異変が…
隣の庭木に毛虫がいる!
子どもたちが小さかった頃ですので、子供たちは庭中を駆け回って遊んでいました。夏には水着を着てビニールプールで遊んだりもします。裸足で水鉄砲を持って庭の隅から隅まで追いかけっこをしたりもしていました。
そのころに気が付いたのが うちの庭に張り出すように枝を伸ばしている庭木にびっしりとついている毛虫です。
多分 ツバキの木です。
ということはチャドクガ?
チャドクガは毒針毛を持っています。
なので チャドクガは触ったらダメなんですが
触らなくても被害にあいます。
チャドクガの細かい毛は風にのって飛んでくるんです。
それが皮膚についただけで 赤いブツブツがものすごく広がって、痒みが出ます。
チャドクガのいる木のそばには洗濯物も干せません。
しかも チャドクガは死んでからもやっかいです。 飛んだ毛が残っていると 風で飛んでしまいます。これが皮膚につくと発疹が出ることがあります。
と思っている矢先に 幸運なことにお隣さんと塀越しにお話しする機会がありました。
たまたま 庭に出ているお隣さんを見かけたので、私が「回覧板がきてますよ」と言ったら
お隣さんが「じゃ、ここからもらう!」と言って ツバキの木の間から手を伸ばそうとしましたので
そこ!
危ないです!
毛虫がいます!
と。思わず声が出ました。
お隣さん びっくりしてましたけど、すぐに毛虫退治をして、そのあと数本あったツバキの木をバッサリと根元から切ってしまいました。
お隣さんに毛虫の駆除を頼む方法
我が家はラッキーなことに すべてが一瞬で片付いてしまいました。でも そうはいかないことの方が多いですよね。
お隣さんに毛虫の駆除をしてもらうにはどうしたらいいでしょうか。
ご近所さんは これからも何かとお付き合いがあるし、お世話になったり、こちらが迷惑をかけることもあるかもしれません。お互い悪い印象を持ちたくはないですよね。
毛虫がついていることをお隣さんに言う時も
ツバキに毛虫が来てますよ。
ツバキって毛虫が来やすいからいやですよね
なんて言ったらダメです。
確かにツバキの木には毛虫がつきやすいんですが、それを言ったらツバキの木を植えたお隣さんが悪いみたいになってしまいます。
もちろん
毛虫が来るので ツバキの木を切ってください
なんて絶対に言わないでくださいね。
カドがたたないようにするには
おたくのツバキの木に毛虫が来てるみたいですよ。
気候のせいか 今年は 他のお宅でも毛虫がたくさん発生しているそうですよ。
刺されないように気を付けて下さいね。
みたいな言い方の方がいいです。
ってことですね。
普通の人なら、いつも留守にしているし、ツバキの木には毛虫が発生しやすいし、お隣には幼児が二人いるし、と考えて 何か手をうってくれます。
ここで何もしてくれないなら…
まあ。そういう人だとあきらめてください。
そのことには あまりこだわらずに次の手を考えたほうがいいです。
班長さんや自治会長さんに相談して回覧板でもまわしてもらいましょう。
自治会よりのお願い
【自宅の庭木は責任を持って管理してください】
最近 庭木に関する苦情が何件か自治会に来ています。特に今年はチャドクガやイラガが多く発生しているようです。チャドクガは ツバキ・サザンカに発生します。イラガは梅・ベニカナメ・カエデなどに発生します。
・庭木は お隣や歩道にはみ出さないように敷地内に収まるように剪定してください。
・ケムシなどの害虫が発生した場合は、すぐに駆除してください。
ポイントは
・抗議が自治会などの第三者に行くということを知ってもらうこと
・個人攻撃はしないこと
のふたつです。
終わりに
今日の話に登場していただきました「お隣さん」は なんでも林野系の指導をする仕事をしていた、ということで ほとんど「山」にいたそうです。
今は退職して 庭はすっかりきれいな畑に変わっています。時々このブログの彼方此方に登場する「私に畑仕事を教えてくれる師匠」はこの方です。
ということで 今回は「どうやってお隣さんにこちらの要望を伝えるか」をテーマにしてみました。
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