植えた覚えもありませんが 我が家の庭にはつわぶきが生えてきます。
このつわぶき。
春に出回るふきとよく似ています。似ているけれど 少し違う。
つわぶきとふきの違いや 葉っぱや花の特徴 花の咲く時期などをまとめました。
つわぶきとふき 成長の違い
つわぶきは 本州・四国・中国・九州・沖縄に生育する日本在来種です。
最初に ふきとつわぶきの成長の違いを簡単に説明しますね。
つわぶき:キク科ツワブキ属 低い土地や海辺で見かけます。庭植えもされています
まず ふきですが
ふきの葉は、冬には枯れ 地上部はなくなります。
そして 早春に 葉よりも先に花芽が出ます。
この芽が「ふきのとう」です。
夏が近づくと 花の茎は長く伸び綿毛を付けます。
そして ふきのとうとは別の地面から
直接葉っぱが出てきます。
この葉っぱが「ふき」として売られている部分になります。
次につわぶきです。
つわぶきの葉は 常緑。
冬の間も緑のままです。
よく和風の庭木の根〆(ねじめ)などに使われます。
葉っぱはふきよりもツヤツヤとした葉っぱなので「つやぶき」から「つわぶき」になったと言われています。
つわぶきは とても丈夫で、完全放置でも枯れません。庭の一角に植えておくと、草むしりの手間が省けます。そんなに増殖もしませんので、邪魔にもなりません。半日陰でも大丈夫なのでシェードガーデンにも使えます。と、なかなか便利な植物です。
つわぶきも 葉柄(葉っぱについている茎みたいな部分)を食べることができます。
ふきとつわぶきは別物なので
つわぶきの根元に「ふきのとう」は できません。
つわぶきの特徴
大きく広がるつわぶきの葉。
葉っぱの大きさは品種によってまちまちですし 園芸種になると
・小さい品種
・斑入り
・白色のもの
・丸葉
などたくさんの種類があります。
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つわぶきは常緑なので 冬でも葉っぱが残ります。
そして 春先には小さな葉が根元から 出てきて さらに葉っぱが増えて
だんだんに株が大きくなっていきます。
先ほども書きましたが 葉についている茎のような部分は「葉柄」です。ここが可食部になります。つわぶきの茎は 通年食べられますが、食べごろは3月~4月の若い芽が伸びてきたころです。
ちなみにふきの葉柄には空洞がありますがつわぶき葉っぱの茎は空洞ではありません。
で 葉についているのが「葉の柄」なので 茎はどこかというと
茎は地中になります。
つわぶきの茎は 短いです。
ふきのように広がりません。
なので つわぶきを庭に植えても 大体一か所にこじんまりとまとまっています。このあたりが 庭植えに好まれる理由ではないかと思います。
つわぶきの花
秋。つわぶきの黄色い花が咲きます。
この 秋に咲く黄色の花も食用になります。
そして つわぶきの花は 12月頃には タンポポのような綿毛になります。
つわぶきの毒性について
つわぶきには、ピロリジジンアルカロイドという肝臓に悪い物質が含まれています。なので 食用にするときには 必ずあく抜きをしてください。
皮も固いので、皮をむき、アク抜きをしてから 煮物やつくだ煮などにします。
①お湯に塩ひとつまみを入れ軽くゆがく
②お湯から出して冷ます
③皮を剥く
③酢を入れたお湯でもう一度煮る
④一日以上 水にさらす。
なかなか手間が かかりますね。
私が住んでいるところでは あく抜きされたつわぶきが売られていることもあります。
おわりに
つわぶき。うちでは猛暑の夏でも水遣りすらしません。肥料もやったことがありません。でも毎年元気に育ってます。
子どもが小さなころは 年末の庭仕事をする私のそばには つわぶきの綿毛を飛ばす娘らがいたものです。
そう。
つわぶきの黄色い花が散り始めると そろそろ年末。
掃除をしたり片付けをしたり 今年も めいっぱいサボったツケが回ってきてます。
今年最後の草むしりをしながら 来年の庭の計画を考えています。
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