お菓子作りが失敗ばかり。原因は何?失敗しないコツは?

お菓子失敗
どういうわけかお菓子作りと相性が悪い。
レシピ通りに作っても失敗ばかり。
失敗しないでお菓子を作りたいんだけど、どうすればいいのか見当もつかない。

そんな人は 一緒に原因を探してみませんか?

お菓子作りの失敗の原因と失敗しないコツをまとめました。

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お菓子作りが失敗ばかり

ネットで検索するとたくさんのレシピ。なかには「超簡単」「失敗なし」などがついているレシピもたくさんあります。「超簡単」で「失敗なし」なんだから成功するはずですよね。でも成功しないのはどうしてでしょうか。

まずお菓子作りは料理ではないと思ってください。「目分量」とか「さじ加減」とかでは美味しいお菓子は作れません。

よくお菓子作りは化学の実験みたいなものだと言われます。つまりキチンと用具を整えて、材料を量って、手順通りに作れば おいしいお菓子が作れるようになっています。

お菓子作りに計量が大切な理由は、それが長い時間をかけていろんな人がやってみて「一番よくできる」割合だからです。バターや砂糖には、「甘くする」「風味をよくする」という役割のほかに「生地を膨らませる」という役割もあります。なのでレシピ通りの作らないと固くなったり、ぺちゃんこになったりするんです。

また 例えば「室温に戻した卵とバター」と書かれていたら 室温に戻してから使ってください。冷蔵庫から出したばかりの卵やバターは混ぜ合わせるときにうまく混ざらないんです。

反対に熱くしすぎると卵は固まって茹で卵になってしまうし(そんなことをする人はいないと思いますが)、バターは溶けて液体になってしまいます。バターと砂糖を撹拌して膨らませるお菓子の場合 溶かしたバターを使うと うまく膨らまくなってしまいます(なので溶かしたバターを使う場合はベーキングパウダーを入れます)

お菓子作り失敗の原因は?

では 具体的にお菓子作りに失敗する理由を探していきましょう。こちらでは、シンプルなパウンドケーキを例にして説明していきますね。クッキーなどを作るときの参考にもなると思います。

パウンドケーキとは
砂糖・小麦粉・バター・卵 それぞれを1ポンドずつ使って作ることから「パウンドケーキ」。でも1ポンド(約450g)は あまりに多いので、普通はその4分の1くらいの量で作ります。

パウンドケーキ 基本の分量
 ・薄力粉 100g
 ・砂糖  100g
 ・バター 100g
 ・卵(M)2個
 ・ベーキングパウダー 2~3g

覚えやすいですね。

薄力粉
薄力粉は小麦粉の一種。小麦粉は粘り具合で 強力粉・中力粉・薄力粉と分けられています。
 強力粉(もっちりしている)⇒パン・ピザ
 中力粉(中間)⇒うどん
 薄力粉(さっくり)⇒ケーキ・お菓子・天ぷら

と使い分けます。

砂糖
甘さを出す・焼き色をつける・焼き上がりをしっとりとさせる・卵の泡立ちを安定させるなどの働きがあります。甘いのが苦手だからと甘さを抑えるために砂糖を減らすとキレイに焼きあがらないことがあります。慣れない間は分量通りで作ってください。

バター
マーガリンでもいいです。

ペーキングパウダー
膨らし粉とも言います。重曹とよく似ていますが、重曹には独特の臭いと苦みがあります。重曹の方がベーキングパウダーよりも「重さを感じる」焼き上がりになります。また出来上がりが黄色っぽくなります。用途としては

 重曹⇒どら焼き・饅頭・ザクザクとしたカントリー風のクッキー
 ベーキングパウダー⇒マフィン・ケーキ・サックリしたクッキー

という感じです。

では ここまでのところでチェックを入れていきますね。

器具はキレイですか?
例えば卵白を泡立てるときにボールに水や油がついているとしっかりと泡立ちません。またチョコレートのテンパリングも水分があるとうまくいきません。お菓子作りをするときは キレイに洗ってきちんと拭いた器具を使う癖をつけましょう
材料はレシピ通りですか?
粉の種類は間違いないですか?他の材料も大丈夫ですか?慣れないうちは代用品ではなくレシピ通りの材料をそろえてください
材料は正確に量りましたか?
お菓子作りが成功するか失敗するかは材料をきちんと量ったかどうかで決まります。お菓子を作る前にキッチンスケールで正確に材料を量って揃えておくとスムーズにお菓子が作れます。計量カップ・計量スプーン・ハカリは用意しておきましょう

次にお菓子を作る時の失敗原因をあげていきます。

パウンドケーキを作る手順
・パウンドケーキの型にクッキングペーパーを敷く
・オーブンは170℃に温めておく

①卵とバターは室温にしておく
②薄力粉とベーキングパウダーを合わせて振るう
③卵を割ってときほぐす

④ボールにバターを入れ泡だて器で白くなるまでよく混ぜる
⑤砂糖を何度かに分けて入れて泡だて器でよく混ぜる

⑥卵を少しずつ何回かに分けて入れてよく混ぜてる

⑦②を入れてサックリと混ぜる

⑧型に入れて170℃で40~50分焼く
⑨竹串を刺して生地がつかないようなら焼き上がりです。型から外して冷まします。

では チェックポイントを見ていきますね。

オーブンは最初に温めましたか?
オーブンをあらかじめ温めておくことを「予熱」と言います。予熱をしておくとオーブンの中全体が温まりますので全体に良く焼けます。反対にオーブンの温度が低いまま焼きはじめると部分的にしか熱が当たらないので焼き上がりにムラが出たり、焦げたり、中まで火が通らなかったりします。クッキーの場合は、横にだらんと広がります。予熱をしておくことは とても大事です。忘れないようにしてくださいね。

家庭用のオーブンは扉を開けるとすぐに温度が下がるので最初の予熱をするときは ほんの少しだけ高めに設定しておくといいです。

卵とバターは室温にしましたか?
先ほども書きましたが卵とバターは数時間前に冷蔵庫から出して室温にしておいてください。冷えていると卵とバターが良く混ざりません
混ぜ方には ふたとおりあります
④⑤⑥は泡だて器でしっかりと混ぜます。
⑦はゴムべらなどで混ぜすぎないようにサックリと混ぜます。⑦で混ぜすぎると固すぎる中心まで火が通らないなどの原因になります。⑦の目安は「粉が見えなくなるくらいまで」。それ以上は混ぜなくても大丈夫です。

パウンドケーキの型に入れて焼く場合は、真ん中に「くぼみ」を付けておくと火の通りが良くなります。ハンバーグを焼くときに真ん中に「くぼみ」を付けるのと同じ理屈ですね。

お菓子作りを失敗しないコツ

お菓子作りを失敗しないコツは ただただレシピ通りに作ること。
レシピに書かれている材料がそろわないときは、別のレシピを検索してください。

例えば、バターの代わりにサラダ油を使っていいか、とか、薄力粉はホットケーキミックスで代用できるかなどについては下のようになります。

バターの替わりにサラダ油はOK?

バターの代わりにサラダ油で代用すると使用する分量が違ってきます。ネットで検索するとサラダ油を使ったレシピがありますので、その分量で作ってください。お菓子によってはサラダ油では代用ができないものもあります。検索しても出てこないようならあきらめてください。

薄力粉の代わりにホットケーキミックスを使える?

レシピサイトでは、お菓子用の粉としてHM(ホットケーキミックス)を利用しているものをよく見かけます。HMは、小麦粉・砂糖・ブドウ糖・食塩・膨張剤その他モロモロが配合されていて、粉を振るわなくてもいいように処理されています。なので もし薄力粉の代わりにHMを使うなら、砂糖やベーキングパウダーの量を調整しないといけません。でも、調整しても薄力粉の代わりにHMを使うと ものすごくホットケーキ風味のお菓子が出来上がってしまいます。ホットケーキのにおいもしますのでホットケーキを食べているような感じしかしません(経験談です)。子供のおやつなら喜んで食べてくれますが、大人が食べるのはちょっと。。。という感じになります。HMしかない場合は、薄力粉の代用品として使うのではなく、HMを使ったお菓子のレシピを検索して作ることをおすすめします。

できたら、作りたいお菓子を専門に扱ったレシピ本を一冊買ってみてください。使う道具や材料、細かい注意点なども書かれていますので、ネットで検索するよりも失敗なくお菓子が作れるようになると思います。

【関連記事】
・計量カップの容量
・小麦粉の重さを計量カップで量る方法
・計量カップがない時の代用品 についての記事です
1カップってどのくらい?小麦粉100gを量るには?計量カップの代用品は?
【関連記事】
・大さじ&小さじで重さを量る方法
・大さじ&小さじの代用品 についての記事はこちらから
大さじ一杯は何グラム?砂糖やベーキングパウダーを量るには?

まとめ

パウンドケーキのレシピだけでも ベーキングパウダーを使わずに、バターと砂糖だけで膨らませたほうがしっとり感が増すとか、マーガリンよりバターの方が風味がいいとか、無塩バターの方がなお良いとか、焼き菓子は発酵バターに限るとか、いや マーガリンの方があっさりしているとか。焼くときは真ん中で切れ目を入れる派、入れない派。バニラオイルや洋酒を入れたもの、アーモンドパウダーを使ったもの。。。

検索すると数限りなくいろんなレシピが出てきます。

もちろん あなた自身のオリジナルな焼き菓子があってもイイですよね。

でも最初はぜひシンプルなお菓子をレシピ通りに作ってみてください。手順もできるだけシンプルなものがおすすめです。きっとすご~く美味しいお菓子が焼けると思います。

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