草むしりは辛い、めんどくさい、でもやらなきゃと思っている人は多いです。
反対に庭の雑草は抜かない、草ぼうぼうでも構わない、と思っている人もいると思います。
草むしりの意味は?
草がはえていると問題がある?
雑草と草むしりについて考えてみました。
草むしりの必要性って何?
「草が生えている方が環境に優しいし、自然な感じがする」
「どうせ 草をむしっても またすぐにはえてくる」
「草むしりに意味があるのかもわからない」
そんな風に思っていませんか?
つまり。
いいじゃん!
草むしらなくても!!
「草が生えている方が環境に優しいし、自然な感じがする」
すっごくよくわかります。私もそう思っているひとりです。
たしかにお花が一杯の庭も雑草がたっぷりの庭も、地球的にはあまり変わらないのかもしれませんね。
でも ひとつだけ違うとしたら、それは 人の目が行き届いているかどうかではないかと思います。
園芸用のお花を植えていたら、毎日水遣りをしたり肥料をやったり、お花以外の草を摘んだり、虫や病気のチェックをしたり、よけいなガーデンアイテムや植木鉢は片付けたりするものです。
でも(これは私の勝手な思い込みですが)鬱蒼と草がはえているお庭では、毎日お庭のチェックをするということはないのではないかと思うんです。
なので、お庭がどういう状態かわからなくなってしまうということになりがちではないでしょうか。
一般に草だらけの庭のデメリットとして
・だんだんと大型の雑草が多くなってきます
・雑草の種がたくさん飛んでいくのでご近所さんが迷惑します
・虫がたくさん発生します
・蚊が発生しやすくなります
・ヘビや小動物の隠れ家になるかもしれません
・万が一 犬や猫が入り込んだ場合マダニなどを持ち込む可能性もあります。
などがあります。
あと、手入れされていない(人の目が届いていない)お庭の場合、空き巣などの被害に合う確率が高くなるそうです。
それと これ多分かなり大事なことなんですが
近所の目がうるさい。
例えば、お隣と隣接している場合は、蚊が多いのも虫が大量発生するのも、雑草の種が飛んでくるのも 草だらけの家が原因だと思われてしまうかもしれません。
最近近所をウロウロしている猫は「あの雑草だらけの家の庭を隠れ家にしているのかも」なんてあらぬ疑いを掛けられてしまうかもしれません。
それに景観的にも良くないですよね。
良く手入れされたお庭が並んだ住宅街
と
すさんだ感じの庭が目立つ住宅街
どちらに住みたいと思うでしょうか。
「ポツンと一軒家」に住んでいるなら別ですが、周囲に他のお家がある場合は 多少は外回りにも気を配るのって必要ですよね。
草むしりがめんどくさい
でも!
草むしりって辛いし。手が痛くなるし。腰も痛いし。時間もないし。とにかくめんどくさい!
という人は
草むしりをしない方向で考えてみませんか?
つまり
草はむしらない。
刈り取るだけ。
手間もかからないし、時間もかかりません。
草って低い位置で刈り取ると、背の高くなるものがだんだん勢力を縮小していってしまうんです。そして背の小さい雑草が元気になってくる。
結果的に、アルプスの少女ハイジが転がってくれるような、背の低い雑草が広がる庭になります。そうすると見た目もそう悪くありません。
雑草ばかりの庭が雑然と見えるのは高さが揃っていないからなんです。
背の低い植物ばかりになれば そこはナチュラルガーデン。
ごく低い位置で刈り込めば雑草の種も近所に飛びにくい。小動物やヘビが隠れたりもできませんし、蚊が発生するような水たまりがあったらすぐに発見できます。虫や猫で迷惑している人にだって あらぬ疑いを掛けられなくてすみます。
こういう刈り取りをする場合は 立鎌という立ったまま草刈りができる鎌が腰への負担も少なく、楽に草刈りができて便利です。
草むしりをやりたくない場合はどうしたらいい?
一般的に草むしり対策とされているアイテムには、除草剤、防草シート、グランドカバー、固める土、砂利などがありますが、その中の防草シート、グランドカバー、砂利について ちょっと触れておきますね。
もともとの草の代わりに庭を覆ってくれますので、見栄えもいいし、草むしりの必要もありません。
●制御不能になってもいい、繊細な花など植えていない→とにかく強くてよく広がるミントやクローバー
●半日陰で人が踏まないような場所→クリーピングタイム
●日向にふんわりと咲いてほしい→マルバストラムなどがおすすめです。
グランドカバーを植えても雑草ははえてきます。特に種で飛んでくるカタバミやタンポポ、根っこで広がるスギナ、ドクダミなどはグランドカバーの間から芽を出しますが、イキオイのあるグランドカバーに押されてだんだんと量が減ってきますし、多少の雑草が混じっていても遠目には雑然とした雑草の庭よりもはるかにキレイに手入れされた庭に見えます。
一般的に砂利を土の上に直接敷くなら5㎝以上ないと 雑草対策にならないといわれています。
それでも敷地のすみっこのような場所から段々と雑草が はえてきます。
これは 土や砂が風に飛ばされてきているからです。また雑草の種も風で運ばれたり、鳥や虫やアリが運んで来たり、人間の靴や車のタイヤについて運ばれてくるからです。
砂利は年月とともに 少しずつ土の中に沈んでいきますので、砂利の厚みが少ないと土と砂利が混ざって、草取り鎌が使いづらくなります。砂利を敷かない方がよかった~なんて後悔してしまうかもです。
砂利の中の草が抜きにくいかどうかは その雑草の種類にもよります。高さがあって根が張らない草ならスッと抜きやすいし、砂利の中に小さくびっしりとはえてくる雑草は草むしりがはかどらなくてイライラします。
どんな雑草が生えるかは運なので、砂利の中の雑草が抜きやすいか抜きにくいかは、その年の雑草次第ということになります。
安価なものはすぐにダメになりますし強い雑草は突き抜けてきますので、購入するときはレビューなどを見て安心できる商品を選んでください。
値段の高いものでも規格によって「むき出し使用OK」「上に必ず砂利を敷く」などの指定があります。ちなみに「防草シートの上に砂利をしく」タイプのものをむき出しで使っていると、だんだんと薄くなってシースルー状態になってしまいます。するとシートの下に雑草が生えてきます。結果、せっかく防草シートを敷いたのに、とがっかりすることになります。
防草シートの上に砂利を敷きますと、何年もたつうちに、風で運ばれてきた土が防草シートと砂利の間にたまっていきます。もちろんそこには雑草の種も飛ばされてきます。カタバミなどは ほんのわずかな土があれば根をはります。
シートの上に浅く根を張っているだけなので 草むしり自体は簡単です。スッとはがれます。土のままだった時と比べたらものすごく楽ちんです。
でも
そのままにしておくと その雑草が種を飛ばしてガッカリするくらい草だらけになります。
なので 防草シートはちょっとの手間ならかけていいと思う人にはおすすめです。
●ローメンテナンスの庭をめざしています!
おわりに
雑草の中にはかわいらしいものも多いです。
春の七草に数えられているセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベ・ホトケノザも雑草です。(ゴギョウはハハコグサのこと。ホトケノザは現在のホトケノザではなくタビラコを差します)。七草粥はこれらの雑草にスズナ(カブ)・スズシロ(大根)を加えて作ります。
また秋の七草も もともと野辺にあったものです(萩・すすき・キキョウ・なでしこ・クズ・フジバカマ・女郎花)。秋の七草は観賞用ですが、昔の人はその花を愛でて季節を感じていたのだと思います。
雑草のある庭、ステキだと私は思っています。適度に手を入れて素敵なお庭を作ってみてください。
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