「昔はこんな草なかったけどな~」と思う植物、時々ありますよね。
日本に もともとある「在来種」ではなく国外から入ってきた「外来種」。
マツバウンランは そんな外来種の雑草です。拡散スピードが早く どんな場所でも繁殖します。
特徴や退治の仕方をまとめました。
マツバウンランは外来種
最初に「マツバウンランは外来種」と書きました。そのことについてもう少し詳しく説明しますね。
実際 外来種の植物は園芸種などでも たくさんあるんですが、
園芸種以外の 勝手に空き地などで雑草化している植物を「帰化植物」と言います。
マツバウンランは 別に害もなく、初夏になると風にゆらゆら揺れて、少し暑くなるといつの間にかスッといなくなってしまう雑草です。見た目もかわいいので ファンも多い雑草のひとつです。
けれどもマツバウンランは繁殖力が強いので、困っている人が多いのも事実です。特に芝生に生えてくるマツバウンランは、かわいいと言えばかわいいですが、微妙に目立って邪魔ですよね。
お庭や駐車場のマツバウンランも とにかく増える、抜いても抜いてもはえてくる、毎年生えてきてだんだんと手に負えなくなる、と なかなか手ごわい相手です。
マツバウンランってどんな雑草?
マツバウンラン退治をするなら まずマツバウンランをよく知らねば、ということで マツバウンランの特徴を見ていきます。
マツバウンランの花
マツバウンランの花です。
すごくきれいな色でかわいいですよね。
花の中心がふっくらとしているのがわかるでしょうか。真ん中に こういうふくらみがある花は珍しいです。
マツバウンランの花姿は園芸種のリナリアにそっくりです。でも リナリアの花の色は豊富ですがマツバウンランの花の色は薄紫しかありません。花時期もリナリアが3月~夏と長いのにマツバウンランは5月の上旬までと短いです。
でも困ったことに マツバウンランの繁殖力はものすごいんです。
かわいいからとお庭で大事にしていると 細かい種が風で飛んでしまうので お隣さんのお庭も、通りのレンガの目地もマツバウンランだらけになってしまいます。
マツバウンランの葉
マツバウンランの葉は小さな流線型。「松葉の葉の形」と言われて マツバウンランの名前の由来になっています。
こちらはマツバウンランの地表近くの葉になります。
マツバウンランは葉をロゼット状にして冬を越します。冬越ししたマツバウンランは大株に育って匍匐しながら広がっていきます。
そして株を広げていきながら花を咲かせ種子をつけます。
マツバウンランの駆除方法は?
上の画像でもわかると思いますが、マツバウンランの根っこは小さく引っこ抜きやすいという特徴があります。しかもマツバウンランは ひょろりとしていて高さがあるので、地面に座り込んで草むしりをする必要がありません。
なので広い場所では不可能かもしれませんが、ご家庭でしたら マツバウンランを引っこ抜くのが一番簡単です。
ただしマツバウンランは引っこ抜いて放り出しておくと、そこからどんどん拡散していきます。
なので 引っこ抜いたマツバウンランは
絶対にゴミに捨ててください。
土の上に捨てると、そこからマツバウンランが生えてきます。
マツバウンランの駆除のタイミング
最後になりましたが マツバウンランの駆除で一番大事なことをお話しますね。
それは 花が咲く前に駆除をするということ。
マツバウンランは 花を咲かせながら上に伸びていきます。なのでお花の上にあるのが「蕾」です。お花の下にある「蕾みたいなの」は「果実」になります。
「果実」の中には黒い小さな「種」がたくさん入っています
この状態までいくと すでに種はかなり散っているということになります。
「花がかわいらしいので 花を楽しんでから駆除しよう」なんて思っていると 翌年は庭がマツバウンランだらけになってしまいます。マツバウンランはできるだけ花が咲く前に抜くようにしてください。
おわりに
こちらの記事でも書いていますが 実は私はマツバウンランが大好きで庭でマツバウンランを増やしています。でも 一か所だけと決めていたのに 気が付くと庭の中がマツバウンラン祭り(-“-;)になってしまって慌てて駆除したことがあります。
一見繊細で か弱そうですが、ホントに強い花です。
今回は マツバウンランノ駆除についての記事でした。
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